仕舞「鶴亀」

唐津で開催された茶道宗徧流義士茶会、終了後の懇親会の冒頭で仕舞「鶴亀」を披露しました。あるとき、会議で集まった3人がともに観世流を習っていることから、懇親会のサプライズで仕舞を披露しようということになりました。しかし、3人で共通する曲がないことから、観世流では最初に習う「鶴亀」をということになりました。

最初に習うと言っても、それは謡のことで、仕舞を習っているとは限りません。そこで、姉妹としては習っていないものの、能のシテを勤めたことがある私がシテとして舞うことになりました。ほぼほぼ同じといえば、そうなのですが、仕舞は舞扇を持つのに対して、能では軍配です。また、仕舞は紋付袴であるのに対して、能では能衣裳をつけます。鶴亀のシテは、皇帝で狩衣です。ですから、同じ部分を舞っていても、紋付と狩衣では型付けが異なります。まあ、そのあたりは、自主練でなんとか補いました。

で、本番ですが、まず舞台が仕舞を舞うには奥行きがないことに気づきました。まあ、これは歩幅を縮めるなどし対処するしかありません。地謡の2名(お茶では大先輩)とはぶっつけ本番でした。途中、ヤバいところもありましたが、なんとか無事に最後まで舞うことができました。失敗もありましたが、日頃から能に親しんでいる人にしか気づかれなかったと思います。これは、お茶の点前でも同じですね(笑)

「鶴亀」は皇帝(玄宗皇帝と言われている)の長寿を寿ぐひたすら目出度い曲ですが、ご宗家ご臨席の懇親会で、御宗家の弥栄と流儀の繁栄を願って、仕舞を舞えたことは宗徧流門人として忘れられない日になりました。

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松峰小唄『呼子の女』

日曜日の義士茶会、その後の懇親会を堪能し、今日は呼子まで足を伸ばしました。呼子といえば、「イカ」。数あるイカ料理店から「萬坊」をチョイス。海中にある店で、客席は海中。窓の外を泳ぐ魚を眺めながらの「イカ三昧」でした。

先にも紹介しましたが、松峰小唄に『呼子の女』という作品があります。

「夕映の弁天島の瀬戸越えて 岸に大漁のカマス舟・・・」
写真の橋脚にある森が弁天島だと思います。そして、その弁天島の先は海道が狭くなっているので、これが「弁天島の瀬戸」でしょう。そして、歌詞のとおり、弁天島の瀬戸を通ると呼子港にはいります。ここまでは、歌詞どおり。しかし、漁船は、カマス舟ではなくイカ釣り漁船です。土産物店にはいっても、主力はイカで、カマスは見当たりません。この唄ができたころ(昭和50年代)は呼子はカマスの街だったのでしょうか。タクシーの運転手さんに尋ねてみましたが・・・

いつかは唐津のリゾートホテルではなく、呼子の旅館に宿し三味線を爪弾きながら、「呼子の女」を唄ってみたいなあと。