痛風〜その2〜

写真は元熊本大学医学部教授の納先生の著作の表紙である。先生は痛風が専門の医師であるが、ご自身が痛風発作を発症して依頼、ご自身を検体に毎日採血して尿酸値の推移を計測された。

その結果分かった事は、①酒を飲むと尿酸値は上がる。これは当然であるが、驚くべき(喜ぶべき?)は②酒を飲まなくても尿酸値は上がるということ。酒飲みにとって酒を断つことはストレスであるある。つまり、ストレスでも尿酸値は上がるのである。では、どうすれば尿酸値は安定(急激な乱高下が発作の引き金になりうるので)するのかというと、③日本酒換算で一合半を飲み続けるのが尿酸値を安定させるということである。

これは酒飲みにとってある意味吉報ではあるはが、日本酒換算で一合半で止めるのはかえってストレスになるのでは・・・と思うのである。

先生は一合半と仰るが、適量には個人差があるはずである。と、今日も酒場に向かうのである。

痛風

2日と空けずに晩酌を。それも始まりはいつもビール。当然痛風の恐怖と隣り合わせなのである。周囲からは、美味しいものに気をつけろ。ビールは止めろと、忠告を頂く。いずれも、「プリン体」が多い飲食物を慎めという意であろう。

しかし、ヒトの代謝メガニズムはプリン体を口から摂取したら、それがそのままヒトの血中のプリン体になるほど単純ではないのである。確かに一部は体内のプリン体になるだろうが、見落とされがちなのはアルコールを代謝した結果プリン体ができるという事実である。それも大量に。

であるから、プリン体が多いからといってもビールを忌避するのはナンセンスで、アルコールはプリン体が多いビールだろうが、プリン体が少ない焼酎だろうが、飲めば体内でプリン体が大量に生成されるのである。むしろビールには利尿作用があり、体内の尿酸の排出を助けてくれる。

と、嘯つつ今日も痛風の恐怖に怯えながらにビールを煽るのである。

台風

ある天気予報番組で、今年酷暑が続いているのはフィリピン沖の海水温が高止まりしているからという説明を聞いた。例年であれば、台風(熱帯低気圧)が発生し海水温を奪っていくのであるが、今年はその発生数が少なくそのために海水温が高く(どういう理屈かわからないが)日本周辺の気温も高いらしい。確かに、ここ一ヶ月で立て続けに台風に見舞われているから忘れてしまいが地であるが、今年の台風は少ない。

今週は台風10号の日本列島上陸が予測されている。間違いないであろう。あとは、上陸地点が関西なのか東海なのかという違いだけだ。

獨楽庵では数日前にいわゆるゲリラ雷雨に見舞われた。1時間ほどの降雨でああったが施設の一部では浸水も危惧される状況にあった。しかし、雨が止むとあっという間に水が引いてしまう。コンクリートではなく土の上に建っているからであろうか。あるいは、この地点は浅川に近く大昔は河原だったのかもしれない。とにかく、水の引きは素早い。要は、そのすぐれた吸水能力を上回る降水量であったということであろう。

さて、台風10号。獨楽庵はどのように立ち向かうのであろうか。