令和六年正月の予定を公開しました。「最新情報」→「1月の予定」でご確認ください。
正月には『新春茶会』を計画しております。新春茶会は、「友の会」会員様限定の茶会で、獨楽庵茶寮の支柱であります『獨楽庵』を使用し、皆様と新年を寿ぐ席にいたしたいと存じております。
詳細は後日ご案内させて頂きます。しばらくお待ちくださいませ。
一般向けの『体験茶会』も継続して開催します。スケジュールにつきましては、「最新情報」→「1月の予定」でご確認くださいませ。
12月(師走)の体験茶会。【前期】12月6日(水)〜10日(日)に、【後期】は12月21、22、23、24、29、30日に開催します。
茶の湯未経験者、初心者を対象とした気楽な茶会(無料)です。一席一組に限っていますので、初対面の方と相席することはありません。ご家族、ご友人とリラックスして茶席をお楽しみください。一組三名様までとさせて頂いています。これは亭主が一人でおもてなしできる上限です。ご理解くださいませ。和菓子に続いて薄茶を亭主の点前でさしあげます。
服装は自由です。ただし、清潔な服装を心がけてください。椅子も用意しますので、申し込み時にお申し出ください。正座が苦手なだけで茶の湯を遠ざけてしまうのはもったいないです。アクセサリーは厳禁です。茶の湯は美術品を手に取って鑑賞する場でもあります。アクセサリーはその美術品を気づつける恐れがあります。また、香水もお控えください。茶席は、茶の香や炉中で炊かれる香など香りを楽しむ場でもあります。
体験茶会のお申し込みは、ホームーページ→「お茶会申し込み」からお願いします。
以前、獨楽庵は右勝手三畳台目向切の構えであることを書きました。大多数の茶席は左勝手で作られています。左勝手では、点前座から見て右側に客座があります。大多数が左勝手であることから左勝手を本勝手、右勝手を“逆“勝手と呼ぶこともあります。右勝手の茶室が少ないゆえでしょう。
右勝手の茶室が少ないということは、右勝手の手前をする機会も少ないということになります。ですから、右勝手は、亭主泣かせの席と言うこともできます。ですから、我が『獨楽庵』も正直なところあまり使われてきませんでした。獨楽庵を愛してきた古の茶人の心を探るためには、何よりもまず獨楽庵に客を招き茶を点てなければなりません。
来年正月の茶会(初釜)は『獨楽庵』を中心におもてなしをしようと思います。慣れない右勝手ですが、稽古を積んで万全の体制で皆様をお迎えしようと思います。そんな時に、大きな力を与えてくれるのが、宗徧流の流祖・山田宗徧(1627-1708)が著した『茶道便蒙抄』です。その巻末には、様々な茶室について道具の置き合わせが図解されています。置き合わせが理解できれば、点前はほぼ完成です。
画像は、『茶道便蒙抄』から『右勝手三畳半向切炉』の置き合わせ図です。300年以上前に書かれた本が現存し、今日を生きる宗徧流茶人の道標になっているのです。