4月は気候からしても、炉の名残の季節です。冬の間、炉中の炭の灯りや釜から立ち上る湯気で、我々の気持ちを和らげてくれた囲炉裏とも、しばしお別れの季節やってきます。
獨楽庵では、炉の名残を楽しむために「茶飯釜」の茶事を催しました。3月の後半から2、3週間をかけて、合計12回の茶飯釜茶事を催しました。茶飯釜を通じて分かったことは、初座と後座の位置付けです。
初座の懐石(今回は茶飯釜でしたが)では、酒が入ることもあり、和やかな対話が繰り広げられます。文字通り、言葉を介した対話です。それに対して、後座では「無言」の対話がなされます。私は、基本的に無言の対話にはナガティブなのですが、初座があっての後座での無言のコミュニケーションは”あり”だと思いました。
