カレンダー更新

12月までのカレンダーを更新し、併せて茶会の申し込みフォームも更新しました。暑い、暑い言っているうちに、早くも「師走」の声を聞き始めた獨楽庵です。

師走といえば「忠臣蔵」。宗徧流では、流祖宗徧が赤穂浪士討ち入り事件に関わっていたという故事から、この事件により命を落とした吉良家、浅野家の霊をともらうため「義士茶会」を開催しています。長く、鎌倉の宗家で開催されていましたが5年前から全国持ち回りで開催されるようになりました。今年は、宗徧流所縁の地の一つである九州・唐津で開催されます。

山田宗徧がどのように赤穂事件に関わっていたのかはおいおいお話しするとして、残暑は永遠に続くわけではありませんので、秋の茶の湯シーズン。多くの皆様のご来庵をお待ちしています。

会員交流の日

『獨楽庵茶会』では、初対面の方と相席することなく、気軽に茶の湯を楽しんでいただこうと、「一席一組、一組三名様までを原則として開催してまいりました。

一方で、「連れ客を探すのが大変」、「でも、一客は抵抗がある」、「初対面の客同士の交流を楽しみたい」という声も聞いています。それらのお声に応えるため、現在2つの企画を進めています。

一つ目は、いわゆる「大寄せ茶会」。獨楽庵には一度に十名を超えるお客様をお迎えする茶室がありませんので、一席五名様程度の「小寄せ」茶会になると思います。当日は、一緒に席入される方との一期一会をお楽しみください。濃茶席、薄茶席各一席を設ける予定です。

もうひとつは、『獨楽庵茶会 会委員交流の日』です。一席一組の『獨楽庵茶会』もこの日は会員様がお一人でお申し込み頂き、(初対面の)会員同士の交流をお楽しみ頂きます。形式は通常の『獨楽庵茶会』と同じく、素飯の後、中立(あるいは席を変え)濃茶、薄茶を差し上げます。

「小寄せ茶会」、「会員交流の日」とも詳細が決まりしだいご案内いたします。

「お茶」とは何か

獨楽庵は誰がどう見ても、「お茶」の場です。全てが「お茶」ために設えられていると言っても過言ではありません。ここで「お茶」と鉤括弧で括っているのには訳があります。お茶といっても緑茶、紅茶、烏龍茶といった飲むお茶のことを言っているのではなく、着物を着て、和室に正座して、小難しい話をしながら飲む。あの行為全般を指しているのです。

不思議なもので、その行為を言葉で表すと「茶道」であったり、「茶の湯」であったり。あるいは「茶」という言葉は使わず「数寄」と言ったりもします。同じものを見ていても、それぞれ違う見方をしているようです。おそらく、それら全てを包括しているのが「お茶」という言葉なのではないでしょうか。「お茶」をしています。と言うと、言った本人的には「茶道」であるかもしれませんし、「数寄」であるかもしれません。それでも、それを聞いたに相手は、「ああ、この人はお茶をしている人なんだな」ということが伝わります。

それではその時の「お茶」とはいったいどういう意味なのだろうか。ここを考えることが、「お茶」の魅力を発信するために不可欠ではないのかと思うのです。

桑美会

江戸時代の茶人の書状を読み解く勉強会『桑心会』で講師を勤めていただいている古美術商・藤本洋子さんによる古書画展です。江戸時代の書状を中心に、茶道具の展示会を行います。

日時
10月2日(水) 12時〜17時
10月3日(木) 10時〜17時
10月4日(金) 10時〜16時

会場 桑都茶寮『獨楽庵』 楓の間
   東京都八王子市元横山町1-14-9

観覧無料。予約も必要ありません。会期中、獨楽庵で呈茶席を設けます。

休館情報

台風10号による被害に備え、獨楽庵は9月2日まで休館します。ご利用予定の皆様にはご迷惑をおかけいたしますこと、謹んでお詫び申し上げます。

9月3日以降につきましては、台風の状況を踏まえ週明けにお知らせします。

休館延長

台風10号は熱帯低気圧になりましたが、以前として雨風の影響を残しております。その為、9月3日(火)も休館といたします。ご予約頂いてお客様には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解お願い申し上げます。再開は9月8日(日)からの予定でございます。

本日、休館いたします

九州を中心に被害を出し続けている台風10号の影響で、台風から距離のある八王子でも時々非常に激しい雨が降ります。先ほど、八王子市の一部にレベル4の警報(避難指示)が発出されました。

獨楽庵でも、万が一に備えビニールシートと土嚢で浸水対策をしています。そのため、本日は休館致します。

亭主冥利

夏のとある日。「獨楽庵茶会」にみえたお客様をお見送りし、クーラーの効いた部屋で窓越しの庭を眺めながら、お客様にお出しした料理の残りでビール。お客様との対話、お客様の笑顔を思い出しながら。まさに亭主冥利。最高の贅沢。

灰の手入れ

毎年夏になると灰の手入れをします。一年間お世話になった灰を篩い、炭の燃えかすなどを取り除きます。その灰に水を加えて攪拌。しばらくすると灰は沈澱してタライの底に、上部にはアクが浮いてきます。これが灰の汚れです。これを丁寧に掬い取り、また水を加えて攪拌。この作業3、4回繰り返すと灰が沈殿すすると澄んだ水が残るようになります。

この状態で上澄を丁寧に掬い取り、タライの底に残った灰をスノコに敷いた新聞紙の上に伸ばしたのが写真の状態です。このまま天日に干すこと一昼夜。

灰が完全に乾いたら、その灰をタライに戻し、ほうじ茶を加えながらひたすら揉みます。30分くらい揉んでいると、いい感じに湿った灰ができあがります。気の遠くなる作業ですが、自分で手入れした灰で灰山を作るのは至高にの瞬間です。灰匙を介して伝わってくるその灰の感触を思い浮かべつつ作業を進めます。

この作業、流儀では土用の丑の日に行うのが良いとされています。つまり、一番暑い日。その心は?手の油が灰に移って灰がしっとりする。という説がありますが・・・

確かに灰をも揉んだ後は、コップが持てないほど手がスベスベ?になります。

獨楽庵では、炉が3基あるので、この画像の量を5回繰り返します。

11月のスケジュール

11月までのスケジュールと茶会申し込みページを更新しました。

残暑厳しいおり、炉を開いた茶席は想像さえできません(したくない(汗))が、季節は確実に秋に向かっています。

11月は開炉の月です。その時になれば、「待ちに待った・・・」という気持ちになるのでしょう。皆様のお越しをお待ちしています。

夕涼みの席

8月は日中の酷暑を避け、夕方に席入りする「夕涼みの席」を数日開催しました。刻一刻と表情を変える庭を眺めながら一汁三菜の懐石。中入り頃には陽も沈み、濃茶の頃にはライトアップされた庭もおもてなしの一つに。

名残惜しいため、引き続き9月も開催することにいたしました。今の所、9月1日(日)、2日(月)、3日(火)、8日(日)、9日(月)、10日(火)、11日(水)、20日(金)、22日(祝)の開催を予定しています。

最新の日程、並びにお申し込みはホームページよりお願いします。