去る10月24日、鎌倉・建長寺の四ツ頭茶会で少林窟席を勤めました。四ツ頭茶会とは、禅林における古くからの茶の儀礼で、建長寺では開山の大覚禅師様のご命日(開山忌)に開催されます。山内では、本席である四ツ頭茶会の他、中国茶席、程茶席、薄茶席2席が開かれ、私は宗徧流関東地区を代表して、少林窟席の席主を勤めました。
建長寺は1253年、大覚國師が鎌倉5代執権・北条時頼を開基として開山。我が国最初の禅専門道場でもある日本を代表する臨済宗の古刹です。我が国初の禅専門道場である建長寺の、それも修行の中心である僧堂でのお席ですから茶人として大変名誉なことです。我が家の菩提寺は派こそ違え同じ臨済宗ですので、子供の頃から親しんだ禅宗の空気感・色彩感をもって席を作りました。
吉田正道管長猊下をはじめ多く和尚様にも席に入って頂き、臨済宗の信徒としまして感無量でした。。また、禅と茶の湯の関わりを肌で感じることができた一日でした。決められた時間内に500名のお客様をおもてなしするため、席によってはお客様に窮屈な思いをさせてしまったこともありました。また、ゆっくりお話したいところを、追い立てるように退席をお願いすることもあり、不快なおもいをさせてしまったことを痛感しております。
当日は、多くの獨楽庵友の会の皆さまにお出まし頂き声援を頂きました。お陰様で、全13席を無事に勤めることができました。心より御礼申し上げます。当日慌ただしくお話できなかっとこと、次回ご来庵の時にゆっくりお話させて頂こうと思っています。