茶室の力

茶室と和室を分ける決定的な違い。それは、空間が茶の湯にためにデザインされているかどうか。実際、床間を備えた和室は星の数ほどもあります。例えば同じ八畳の座敷でも、茶の湯のためにデザインされた茶室と和室は違うのです。違いは、茶道具を飾った時に鮮明になります。乱暴に言ってしまうと、茶室にはどんな茶道具を並べてもひとまず様になってしまうのです。ただの和室ではこうはいきません。

それは茶室というものは、数百年の間、茶の湯道具とインタラクトしてきた結果に他ならないと思います。茶室は茶の湯道具を引き立てるように、茶の湯道具は茶室で引き立つように。お互いにデザインされてきたのだと思います。

ですから、できる限り茶の湯は茶室でしたいと思います。そうでなければ、茶の湯の楽しさ、美しさは伝わなないのではないかと思うのです。西洋化が進む昨今。畳のない家も増えています。ですから茶の湯が日常でなくなっていることは否定しません。しかし、それだからこそ、現存している茶室を駆使して茶室で茶の湯をしたいのです。

こんな思いをnote.comに投稿しました。
https://note.com/souyuu/n/n0b52c173cac7?sub_rt=share_pw

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