まだ春浅いこの頃。主役は梅です。梅にちなんだ小唄も沢山あります。その梅もやがて桜に主役の座をとって代わられます。その時期の歌でしょうか。
“梅は咲いたか桜はまだかいな 柳やなよなよ風まかせ 山吹や浮気で 色ばっかりしょんがいな“
この時期のお座敷の定番です。さらに桜が満開になると“夜桜“。桜は人を狂わすといわれますが、夜桜見物の人出を歌ったものです。初春の梅は、寒さもあり凛とした気分にさせますが、桜の頃には陽気も落ち着いて、浮かれたくもなります。早く桜の時期が来て欲しいと思う反面、今の梅の時期も捨てがたいものがあります。
しばらくは、真面目に梅と対峙することにしましょう。