青春のリグレット

1985年にリリースされた松任谷由美さん17枚目のアルバム『Da・Di・Da』に収録されている秀曲。誰にでもあるだろう、青春のほろ苦さをテーマにした楽曲。「後悔」を「リグレット」としてるところが、いかにも「ニューミュージック」という雰囲気がある。

この曲はリリースから10年後の松任谷由美さんのコンサートツアー「In to the Dancing Sun」でとりあげられ、印象的なシーンを残している。アメリカの大学卒業生をイメージした衣装からして「青春」であるし、ダンスの振り付けはアメリカのカレッジフットボールのハーフタイムショーで見られるダンスチームによる隊列が整ったダンス風。これも、「青春」を刺激する。

極め付けは「私を許さないで 憎んでも覚えてて」という歌詞。「笑って話せるの なんて悲しい」という詩と相まって、「青春」を際立たせている。

青春は後悔の連続。それを笑って済ませるのではなく、憎んでまでも胸に刻む。忘れない。思えば、青春からはずっと歳をとっている自分の行動規律は「後悔(リグレット)」にあるのではないかと思う。40年前の早稲田大学東伏見プールにおける試合。完璧に締め括れない自分がいる。また「リグレット」を残した京都・南禅寺。

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