靖国神社

今日は、獨楽庵を休みにして靖国神社を訪ねました。9月6日(土)には、茶道宗徧流の家元献茶式が行われますので、その最終確認を兼ねてご挨拶です。

終戦の日を二日後に控え、早くも普段の数倍の参拝者が訪れていました。境内のあちこちには、参拝客の対応にあたるスタッフ用でしょうか、テントが張られていました。なかには、献茶奉賛会なる名入りのテントも。どちらかの宗匠が献茶をなさるのでしょうか。

約束の時間よりも早く到着できたので、お参りを済ませてカフェで昼ごはん。靖国神社にお参りしたらやはりこれに限ります。海軍カレー。

明治41年(1908)刊の海軍の調理教本『海軍割烹術参考書』の「カレイライス」レシピに基づいて再現された海軍食とのことです。

境内には能舞台もあります。春には、「夜桜能」が開催されことで知られています。桜の時期の靖国神社で舞う能は格別でしょう。これまで観能はかないませんでしたが、来年こそ。

#茶事をしよう

獨楽庵の様子をInstagram、Facebook、XなどのSNSで発信しています。その際に、「#茶事をしよう」というハッシュタグをつけています。このハッシュタグで検索していただければ、獨楽庵の情報を見つけやすくなりと思います。ご活用ください。

「#茶事をしよう」というのは、獨楽庵のコンセプトの一つです。今日、茶事というと腕によりをかけた立派な料理が折敷(向付け、飯、汁)、煮物、焼き物、強肴、預け鉢、小吸い物、八寸、香の物/湯桶と何品も出され、その間に飯替、汁替があるという豪華な懐石が標準になっています。そのような席に招かれるのは大変嬉しく、楽しいものですが、亭主は大変です。裏方がいれば何んとかなるのでしょうが、一人では大仕事です。茶事の翌日の亭主は、茶事の余韻にひたるどころか疲労困憊ということは想像に難くありません。

このような大掛かりの茶事は日常的に開催することはとても難しいと思いますので、茶事はお祝いなど特別な茶会と位置付けられがちなことも宜なるかなと思います。

獨楽庵は茶道文化を振興するためには「茶事」が果たす役割は大きいと考えますが、そのためには茶事が気軽で、頻繁に、それこそ毎日でもできるものである必要があります。ヒントは、利休の古にありました。利休はその生涯で三菜以上の懐石を出したことは数回しかなかったということです。多くて三菜。二菜の懐石も多くあったと言われています。

利休にならい獨楽庵では一汁三菜の懐石による茶事を実践しています。亭主は、「一日三回、365日できない茶事はしない」などど嘯いております。

戦没者慰霊茶会

10月19日 神奈川県戦没者慰霊堂茶道奉讃会・戦没者慰霊茶会で席主を勤めます。当日は、慰霊堂にて、茶道宗徧流十一世家元・幽々斎宗匠が献茶をご奉仕された後、茶会が開かれます。私は茶道宗徧流を代表いたしまして、第一席(慰霊堂)にて薄茶席を担当いたします。

戦没者慰霊茶会
日時 令和7年10月19日(日)
   《献茶》10時より 茶道宗徧流十一世・山田宗徧宗匠ご奉仕
   《茶席》献茶終了後
      第一席(慰霊堂) 小坂宗優(宗徧流)
      第二席(平和記念館) 上原翠亀氏(煎茶道・東阿部流)*立礼
      第三席(平和記念館) 中山宗敏氏(裏千家流)
会場 神奈川県戦没者慰霊堂
   〒233-0008 横浜市港南区最戸2-19
   ◉京急・横浜市営地下鉄 上大岡駅より徒歩10分
茶券 4,000円

参加ご希望の方は、獨楽庵までお申し出ください。献茶式昇殿も獨楽庵にて取りまとめいたしますので、併せてお申し出ください。