献茶

昨日(9月6日)は、靖国神社において茶道宗徧流家元献茶式が執り行われました。献茶式に向けて、私は前日準備から携わりましたが、準備の日(9月5日)は台風15号が関東の南側を通過することによる大雨でした。宗徧流の関係者は、「さすが、雨男」と思ったことでしょう。

それでも、献茶式をはじめ、濃茶席、薄茶席、点心席とも雨をものともせずしっかりと準備を進め、翌日の献茶式当日に備えました。

献茶式当日は一転して、台風一過の快晴。もう少し、雨が残っても・・・と思いましたが、快晴は単純に嬉しいものです。日本の神様は、姿を見せずに、お出ましは何事かの気配と共にと教わってきました。風はその気配の筆頭でしょう。

靖国神社の献茶式、不思議に風が吹きます。雨も降ります。それは、ありがたいことに、靖国神社の英霊がお出ましになっていることと確信しています。一昨年の献茶式は、そぼ降る雨でしたが、御茶が点った瞬間に雨が止み、サッと風が吹き抜けました。英霊が御茶をお喜びになっていると直感しました。

靖国神社は、そういうところです。

雨男

白状しますと私は「雨男」です。これまで関わった茶会の半分以上は雨でした。今年も、茶道宗徧流関東地区の代表として、三月に護国寺で流祖忌を運営したのですが、三月とは思えない冷たい雨でした。外気温は2度とも。四月には京都・南禅寺での宗徧流全国流祖忌で全国の門人を代表して献茶を奉仕しましたが、この日も雨。

今週末には、東京九段・靖国神社で宗徧流家元献茶式が開催されますが、当日は曇りの予報ですが、前日の準備は台風15号の影響による大雨の中での作業になりそうです。負け惜しみではありませんが、雨は日本の自然にとっては「恵みの雨」です。特に、酷暑が続いた今年の夏を経ての雨は恵みの雨。生き生きとした庭の木々を愛でることができそうです。

宗匠からは、雨天の茶会でお客様に「あいにくの雨・・・」とは決して言わないようにと指導されています。雨のなか、一番苦労されているのは遠路茶会に足を運ばれたお客様です。そのお客様に「生憎の・・・」とは言えません。ポジティブに。

今週末の家元献茶式は酷暑を恐れていましたが、どうやら酷暑はなさそうです。雨男の効果です。

ネット中継

6月に二年ぶりにイスラエルを訪れました。目的は、30年来年の友人の長男の結婚式。この翌週にイスラエル軍によるイラン核施設への攻撃により戦争がはじましました。滞在中は、その予感さえ感じられない平和な日々でした。

それはさておき、戦争も終わり新郎新婦はハネムーンに出発しますが、その目的地になんと日本を選んでくれました。当然ながら獨楽庵に招待し、茶道体験をしてもらおうと考えています。当日は本格的に茶事の流れで。後座は、茶室にスマホを持ち込んで両親、家族、友人に向けて茶会の様子をネット配信しようと企んでいます。

両親はイスラエルとモスクワ。友人はそれこそ世界中に。時差を考慮するとキリがないのですが、13時30分頃から後座入りしようと思います。これなら、イスラエルとモスクワは午前7時30分。ニューヨークは深夜12時半(のはず)。

どうなりますやら。