小唄考(1)

「小唄ってなに?」と尋ねられて、一言で説明するのは難しい。25年も稽古を続けていながら・・・ 

そもそも、巷には「祇園小唄」や「お座敷小唄」など「◯◯小唄」という楽曲が数多くある。この場合、「小唄」というのは”短い” ”軽い”唄という意味であろう。しかし、ここで考えようとしている「小唄」は、「◯◯小唄」とは一線を画するもの。あえて言うなら、「江戸小唄」。

小唄の成立を辿ると「端唄(はうた)」から派生したという文章が目につく。実際に、「端唄」と「小唄」両方の看板を出しているお師匠さんも少なくない。だが、敢て小唄と端唄は別物と主張したい。そもそも、端唄は江戸時代にうまれた「流行歌」である。誰がつくったのかも記録されていない。口伝いで普及した流行化である。

これに対して、小唄は作詞者、作曲者がきちんと記録されている。そもそも、小唄はは江戸時代の末期に、二代清元延寿太夫の娘、お葉が父の遺品からみつかった松平不昧公の歌「散るは浮き 散らぬは沈むもみじ葉の 影は高尾か山川の水」に少し手をくわえ節をつけたの始まりといわれている。「小唄 散るは浮き 作詞 松平治郷 作曲 清元お葉」なのである。

先輩諸氏からは「小唄はきちんと師匠と正対して習い、外で唄うときには師匠に許された曲のみとすべし」と教わった。作者がはっきりしているのであるから、しっかり稽古して節をしかりと身につけなければならない。適当では済まされない、ある意味「道」の要素がみてとれる。端唄にそういう要素はない。

写真は、不昧さんのお国、松江の銘菓「山川」。

ド素人のラケットインプレッション

かれこれ3ヶ月テニスから遠ざかっています。そのストレス解消にと、ラケットの新調を試みました。今時であるからYouTubeなどインターネットの上の情報をかき集めて決めたのは、ダンロップのCX200os。ダ社の製品は、Cで始まるのはコントロール系ということで、ラケットがボールを飛ばしてくれる感は少ないが、打感が良いというもの。末尾についてる”os”は、”over size”ということで、現在主流の100平方インチよりも5%広い105平方インチ。いわゆる“デカラケ“です。

フレームはしっかり、打感はソフトという好みのスペック。ダンロップのアイコンである、元日本一位の鈴木貴男プロのコメントでも、打感のソフトさは強調されていました。鈴木プロのプレイスタイルは“サーブ&ボレー“。プロの世界では全くみなくなったプレースタイルですが、アマチュアではまだまだアリ。不祥私もその末席を汚しているわけでございます。鈴木プロはそのポンコツ。サーブ&ボレーヤーの憧れのプレイヤーの一人であります。その鈴木プロが、柔らな打感を絶賛しているのですから手に入れない話はありません。長年付き合ってきたウイルソンから「浮気」でもあります。

そのCX200os。初打ちしての感想は、①確かに打感は柔らかいが、もっと球を掴むフィーリングが欲しい(←ストリングで対策できるかも)②意外や弾道が低い(フラットで打つとネットしやすい) ③サーブは回転をコントロールしようとせずに素直に当てれば素直にスライス回転がかかる  ②はもしかしたら、フラットに打ったつもりでも自然とスピンが入っているのかもしれない。もっとネットの上を狙って打てば、スピンがかかって良いドライブになるのかもしれない

というところ。満足度は70%という感じです。使い込んでいけば、もっと長所が見えてくるかもしれません。

富山にて

金沢からの帰り道、富山で寄り道。あまり時間に余裕がないので、駅前で店を探したところ、駅ビル内に「北陸料理」と銘打った和食店を発見。

「魚の昆布締め二種」「すり身の揚げ物」と地元の純米吟醸酒を注文。昆布締めは、王道の鯛とキハダマグロ。赤身魚の昆布締めは初めて。要はなんでも昆布締めすると一味上がるということか。流石にトロは無理だろうが。すり身の揚げ物は、いわゆるフレッシュな薩摩あげ。

追加で注文した「新茗荷と生麩の玉子とじ」は土鍋で登場。出汁を張った土鍋に生麩と茗荷を投入して煮立ったところで溶き玉子とう感じか。これは懐石の煮物椀としイケるかも。