茶筅

茶の湯では、抹茶を茶筅という道具(和製泡立て器か?)を使って、茶碗の中で泡だてながら撹拌します。茶の湯というと誰しもが頭に浮かぶ、ある意味象徴的な所作です。

小学生に茶の湯を体験してもらうという授業を担当しています。やはり、茶筅を使って「シャカシャカ」するのがイメージの中心なので外す事はできません。クラス全員分の茶碗と、三人に一つくらいの茶筅を用意し、茶碗に抹茶を入れ、お湯を注ぎ、自分で「シャカシャカ」してもらいます。

そうすると、何も説明せずとも泡立つ子が1/3、ちょっとコツを教えると泡立てることができた子が1/3。どうしても泡立たない子が1/3。なんとか、泡立てさせてあげたいと思うのですが、うまく説明することができません。「手首を動かさずに、指先だけで軽く振る・・・」とか、思いつくままに説明してみるのですが、うまくいきません。

皆さんは、そんか経験ありませんか?

小唄

小唄ってご存知ですか。

「祇園小唄」とか「ラバウル小唄」などは有名ですよね。でも、今回のお題はそのような◯◯小唄の事ではありません。敢えて言えば、江戸小唄。

江戸末期、二代目清元延寿太夫の娘お葉が、松平不昧公の歌に節をつけたのが始まりと言われています。概ね3分程度の小曲ですがイキな江戸っ子好みに仕立てられた作品が多いのも特徴です。清元はもちろん、芝居の名台詞や長歌、一中節、新内節の一節が引用されている曲も多々あります。

元々、小唄は座敷で芸妓による歌や踊りを楽しんだ後、口直しに軽く唄うのをよしとされていたので、ひと目につく機会が少なく、聴いた事がある方も少ないと思います。

そんな小唄ですが、私はかれこれ25年稽古を続けています。写真は、先月準師範のお許しを頂いた時のものです。

Craft Beer

好物は?と尋ねられると、とりあえず「クラフトビール」と答えます(他にも沢山あるのですが)

クラフトビールとは、①少量生産 かつ ②造り手が拘っている ビールを指します。一時期流行った「地ビール」とは②の造り手の拘りで、一線を画しています。アメリカでは、ビール市場の4割がクラフトビールという話を聞いたことがあります。日本では、ビール市場全体のほんの僅かでしかありませんが、ここ2、3年急速に存在感を増しています。大手ビールメーカーも「クラフト」を標榜したビールを商品化しています。

クラフトビールの楽しみはなんと言っても「個性」です。例えば、一口に”IPA”と言っても、造り手によって味は大きく異なります。いま、”IPA”を持ち出しました。”IPA”というのはクラフトビールのスタイルのひとつであり、クラフトビールの中心という意見に賛同してくれる人は多いとおもいます。

もともと、ペールエール(PA)というイギリスを中心に醸造されていたビールを、赤道を超えてインドに運ぶため、ホップを追加して作ったことが起源と言われています。”IPA”の”I”はインド(India)です。ホップを追加したことによるフルーティな香りと苦味が特徴です。少なくとも、私はこのIPAを自分の味覚マップの中心においています。IPAよりさらにホップを追加したダブルIPA、トリプルIPAというスタイルもありますし、ホップを追加したことにより濁りが出てくるのでヘイジー(Hazy:霞んだ)IPAというスタイルもあります。夏の間は、Hazyは鬱陶しかったのですが、涼しくなると「やっぱりHazyだよな」という気分になってきます。