1週間獨楽庵を閉館して中東・イスラエルに旅行にいってきました。訪ねたのは、フランス留学時代の親友でその後25年のビジネスパートナーであるEN。彼の長男の結婚式に参列するのが目的でした。
結婚式は宗教色全くなく、いわゆる人前結婚式。レストランの屋上でレセプションがあり、陽が沈んだころから結婚式。新郎新婦の誓いの言葉に始まり、両親のメッセージ、親族・友人のメッセージと続き、最後に新郎新婦がグラスを割って式は無事終了。あとは、ダイニングに移って着席の食事と、おきまりのダンス!老若男女入り乱れてのダンスは、深夜を過ぎても終わる気配もなく、時差ぼけとアルコールでダウンした私は、フランス人の友人夫妻に伴われて1時ごろに無事パーティ会場を後にできました。
抹茶が海外でブームであることは幾度となく耳にしています。それにより抹茶が品薄になっているという現象も実感しています。今回も、新郎の叔父、つまり私の友人の弟がお祝いのスピーチのなかで茶道について触れていたのが印象的でした。
意訳すると”最初は、5分で用意できる抹茶を点てるのになぜ1時間(実際は1時間もかからないですけどね)もかけるのか、不思議だった。味はまったく同じなのに。しかし、2、3年と経つうちに、それは単に、二つのものを結びつけるだけでなく(☜ここが、抹茶とお湯という例えから、結婚を暗喩しているのがニクイ)、何か素晴らしいものを創りだしているのだと。そのためには、新しいものを創りだすという深い思いが必要なのだ”。という内容です。
茶道の本質を射抜いていると思いませんか?私たちは、単に抹茶にお湯を注いで泡立てているだけではないのです。何か新しいもの。素晴らしものを創り出そうとしているのです。そのためには強い思いが必要なのです。
翌日、イスラエルの友人夫妻と、同じくフランス留学時代の友人夫妻、それとかのスピーチの主を招いてちょっとした茶道教室を開きました。
長くなりますので、続きは次の投稿で。
写真は結婚式前のレセプション風景