紅葉

今日は、朝から市営コートでテニススクールでした。午前、午後の2クラスに参加し課題を整理することができました。月曜日は、市内の都立高校のコートを借りてたっぷり4時間ダブルスと楽しみましたが、バックハンドストロークがどうにも厚く当たらず、チャンスボールも決めることができず苦杯を舐めました。

今日は早速コーチに頼んでバックハンドストロークを見てもらいました。原因はボールとの距離が近すぎることのようです。近い距離で打ち続けていたため、テイクバックでの腕とラケットの角度をリリースしないままヒットしていたようです。今日一日では修正はできませんでしたが、課題がわかればなんとかなるはずです。

クラスの合間に、公園のベンチで軽くランチしましたが、コート脇の楓?が見事に色づいていました。獨楽庵の紅葉、楓はまだ色づく気配がありません。今週から気温はぐっと下がるようですから、獨楽庵の木々が色づくのも時間の問題だと思います。

SDGsに想う

いささか使い古された感のある「SDGs」。「持続可能な開発のため2030アジェンダ」として、2015年の国連サミットで採択された国際目標。17のゴールと169のターゲットから構成されている。

いつのまにか、SDGs=地球温暖化対策として偏狭に理解されるようになってしまった。いまでは、再生可能エネルギーと結びついてしまい、個人的にはネガティブワードになってしまっている。

東京八王子ロータリークラブでは、社会奉仕事業として市内の中高と連携した事業を継続している。これは端的にいうと、ラーニング バイ ギビング(Lerning by Giving)を取り入れた、社会問題を考えるワークショップである。ラーニング バイ ギビングとは、寄附行為を介して学習するという手法。

このワークショップでは、「貧困」にフォーカスしている。何故なら、SDGsの一丁目一番地は「貧困を泣くそう」 だから。ゴールはさらに「飢餓を無くそう」「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」と続く。環境問題はずっと後である。


今日は児童労働と戦うNPOがリードするセッション。地球上で労働を強いられている児童は1億6000万人以上。なんと日本の人口よりも多い。児童労働の背景は貧困である。貧困から抜け出すには教育が不可欠である。しかし、労働が優先されていては児童は教育を受けられない。まさに負の連鎖。これを断ち切ることが必要。一方で、消費者が低価格を求めることも児童労働につながる。対岸の火事ではないのである。

茶道宗徧流全国審心会総会II

去る、9月29日愛知県岡崎市にて茶道宗徧流全国審心会(他流では青年部に相当)が、お家元ご列席のもと盛大に開催されたことは、すでに書いたとおり。懇親会に余興にて、小唄を一曲なんちゃって弾き語りしたことも前回書いたとおり。

実は懇親会の余興はそれに留まらず、さらなる大役が待っていたのである。この総会を企画・運営したのは中京地区・審心会の役員の皆さん。年齢が近いというと思うが、相談役に祭り上げられあれこれと相談にのっているうちに、会長さんから次々とMISSIONが。一つが小唄。もう一つは、なんと「マツケンのええじゃないかII」を舞台で踊れというほぼIMPOSSIBLE MISSION。夏頃に会長さんから練習用YouTubeのリンクが送られてきて、「お稽古しておいてください」とのこと。リンク先のYouTubeを開くと、かの「マツケンサンバ」の振付師として名高い真島茂樹さん自らダンスを解説しているではないか。時を同じくして、真島さんが本年5月に亡くなっていたことも知った。

「人使いが荒いなあ・・・」と思いつつも乗り掛かった船なので、真面目に稽古に励んだ。おかげで、本番ではなんとかメンツを保つこと(☜何のメンツじゃ)ができたが、このダンスなかなハードで2回と繰り返すことができない。愛知県豊橋市では、この「ええじゃないかII」を盆踊りで市民が踊るらしいが、「豊橋恐るべし」と心底思った。

これを舞台上で、紋付袴で踊ったのだから、会場はさぞかし盛り上がったことだろう。
ええじゃないか。

茶道宗徧流全国審心会総会

9月28-29日の会期で、茶道宗徧流全国審心会の総会が開催されました。審心会とは、宗徧流若手の技術向上と親睦を目的とした会で、他流では「青年部」と呼ばれる組織にあたると思います。三年に一度、全国から会員が集結する総会ですが、今回は宗徧流の故郷である愛知県三河で開催されました。

宗徧流の流祖山田宗徧は、25歳で元伯宗旦から皆伝を受けた後、27歳で三河国吉田藩に出仕し、70歳で家督を甥の宗引に譲るまで、吉田藩小笠原家に茶頭として仕えました。そのため、三河の地には宗徧の茶を受け継ぐ者も多く、また所縁の地も多数あります。その一つ、岡崎の明願寺には、宗徧が建てた二畳茶室があります。

東岡崎の東本願寺別院で総会を行なった後、バスで明願寺に移動。宗徧作の仏像と茶室を見学。蒲郡温泉に移動して、懇親会となりました。私は何故か懇親会の余興を依頼され、小唄を披露することに。

お茶の集まりですので、お茶に関わりのある『散るは浮き』を唄いました。『散るは浮き』については以前このブログで書いたかとおもいます。幕末に二世清元延寿太夫の娘によって作曲されたこの曲は、記念すべき(江戸)小唄の第一号とされています。作詞は、大名茶人として名高い松平不昧公。不昧公は、小唄のために作詞したのではなく、「散るは浮き 散らぬは沈むもみぢ葉の 影は高尾か山川の水」という歌です。その歌の最後を「山川の水」を「山川の水の流れに月の影」と変えて、節をつけたのが小唄「散るは浮き」です。

本当は、三味線を弾いて唄えばよかったのですが、20年以上三味線を習っていてもImpossible Missionです。そこで、師匠に三味線だけを演奏していただいたものを録音し、「カラオケ」として使わせていただきました。それでも、「カラオケ」で唄うだけでは間抜けなので、三味線を抱えて、弾けるところだけは弾き語りするという挙に出ました。結果はどうだったでしょうか。少なくとも、写真はうまく写っています(笑)


追伸 来る10月5日(土) 八王子・織物組合にて開催される「芝ゆき会」に出演します。春日派のお師匠さんの会ですが、松峰派の『未練酒』と『三日月眉』を演奏する予定です。観覧無料ですので、お近くにお越しのことがあればしばしお立ち寄りくだされば幸甚でございます。

靖国神社

靖国神社に参拝しました。桜の時期の靖国神社、能楽好きには「夜桜能」がすぐに頭に浮かびます。桜と言えば、東京の開花宣言も靖国神社のソメイヨシノが基準になっていうと聞きました。

夏の靖国神社もいいですね。夏の青空に白い雲。東京も捨てたもんではないと思いました。今週土曜日、茶道宗徧流は靖国神社で家元献茶式を執り行います。暑さだけが心配です。

九段下駅から靖国神社は上り坂になっている。だから九段下からお参りすると神社を仰ぎ見ながら鳥居をくぐることになる。事前、夏の青空と青空に浮かぶ白い雲を仰ぎ見ることになる。雲は坂の上にあるのがいい。司馬遼太郎の名著『坂の上の雲』ではないが、坂道の先にある白雲には心を洗われる。加えてここは靖国神社なのである。

台風

ある天気予報番組で、今年酷暑が続いているのはフィリピン沖の海水温が高止まりしているからという説明を聞いた。例年であれば、台風(熱帯低気圧)が発生し海水温を奪っていくのであるが、今年はその発生数が少なくそのために海水温が高く(どういう理屈かわからないが)日本周辺の気温も高いらしい。確かに、ここ一ヶ月で立て続けに台風に見舞われているから忘れてしまいが地であるが、今年の台風は少ない。

今週は台風10号の日本列島上陸が予測されている。間違いないであろう。あとは、上陸地点が関西なのか東海なのかという違いだけだ。

獨楽庵では数日前にいわゆるゲリラ雷雨に見舞われた。1時間ほどの降雨でああったが施設の一部では浸水も危惧される状況にあった。しかし、雨が止むとあっという間に水が引いてしまう。コンクリートではなく土の上に建っているからであろうか。あるいは、この地点は浅川に近く大昔は河原だったのかもしれない。とにかく、水の引きは素早い。要は、そのすぐれた吸水能力を上回る降水量であったということであろう。

さて、台風10号。獨楽庵はどのように立ち向かうのであろうか。

糖質

極々希に、「あなたの健康法は?」と聞かれることがある、答えは「糖質制限」。食事から徹底して「糖質」を排除する食事方法である。炭水化物=糖質+食物繊維 であるから、炭水化物を遠ざけることと同義。

「糖質制限」と答えると、「危険だからやめた方がいい」と助言くださる方は少なくない。炭水化物(糖質)は必須栄養素とされているのだから、それも頷ける。しかし、炭水化物(糖質)はヒトが生きるのに必須ではないというのが、糖質制限提唱者の立場である。「炭水化物は必須」と唱える方々の根拠はさまざまで、「日本人古来の食生活」という意見もある。しかし、ヒトが炭水化物(=穀物)を食べ始めたのは、せいぜい数万年前。ヒトは数億年生きているのである。穀物を安定して口にできるようになるまで、ヒトは栄養を狩猟に頼っていた。つまり、獲物がなければ飢えを耐えなければならない。穀物によってヒトははじめて飢えを克服する方向に歩み始めることができた。しかし、ヒトにとって穀物は善悪併せ持っていた。飢えをしのぐ=血糖値をあげる のに穀物は適していた。穀物の大部分である「糖質」は摂取されると直ちに血糖を上げる。血糖はある意味エネルギーであるので、素早くエネルギーチャージされる、大変有益な栄養素なのである。

一方、高い血糖値とりわけ血糖値の乱高下は血管にダメージを与える。高い血糖値は有害であるので人体はそれを下げるためのメカニズムを持つ。それが、膵臓から分泌されるインシュリンというホルモン。つまり、炭水化物(糖質)を摂取する→血糖値が上がる→インシュリンが分泌されて血糖値が下がる。毎食、これを繰り返してる訳である。しかも、高まった血糖値を下げるメカニズムはインシュリンが唯一である。お気づきのように、インシュリンが出なく(効かなく)なったら、血糖値が高止まりする。これがいわゆる糖尿病である。ヒトは、数億年にわたる飢餓の歴史のなかで、炭水化物(糖質)を摂取せずとも血糖値を維持するメカニズムを何重にも進化させてきた。低血糖はそれだけ危険だからである。一方、血糖値を下げるメカニズムはインシュリンしかない。これは、ヒトが穀物(炭水化物=糖質)摂取を前提として進化していないことを示してはいないだろうか。

炭水化物(糖質)不要を論じようと思っているのだが、炭水化物と縁を切れないのがもどかしいところである。ビールは、糖質を大量に含む食品なのである・・・

1984

とある業界の将来像と戦略について議論していて、自分が明らかに権威主義に傾いている事に気がついた。

その時思い出したのが、Apple創業者Steven Jobsの1984年のスピーチ。彼はAppleとIBMを対比するなかで、如何にIBMが新市場のチャンスを失ってきたか述べている。1950年代のゼログラフィ技術、1960年代のミニコンピュータ、1970年代のパーソナルコンピュータ。パーソナルコンピュータには、大慌てでその名もIBM PCをもって参入しているが。

ミニコンピュータは、Digital Equipment Corporation (DEC)が生み出したセグメントであるが、IBMは、”to small to do serious computing”としてdismiss(拒む)した。Appleが生み出したパーソナルコンピュータも同じ。

新たな胎動を当時のIBMのようにdismissしてはいないだろうかと反省した次第。

リンクはそのJobsのスピーチ。https://youtu.be/xopj35NvcHs?si=QtGvEv7vXwZ-UQBX

趣味

趣味は?と尋ねられると「茶の湯、小唄、能楽」それと「ゴルフとテニス」と答えるしかない。ほとんどの方は、「和事がお好きなんですね」と仰る。

確かに客観的に見れば「和事」が好きなのかもしれない。しかし、それは結果論であり、成り行き任せの成れの果てなのである。

私を小唄の世界に引き摺り込んだのは、地元における小唄の泰斗「はーさん」である。同窓会の重鎮にして地元経済界でも一目置かれる「はーさん」からある時電話がかかってきた。「今から遊びに行ってもいいかい?」「もちろんです」 しばらくして「はーさん」が来社。しばらく世間話をして「さあ、行くか」と。「どこに行くんですか?」と聞いても、「ついてきたら分かる」の一点張り。かくして到着したのはビルの最上階にあるカルチャースクールの「小唄教室」。数名の受講者がすでに着席していて、真ん中に師匠が。何がなんだかわからないうちに、「じゃあ、唄ってみましょう」と歌詞を渡されたのは、「伽羅の香」だったと思う。

師匠について何度か唄うと少しは慣れてくる。そうすると周囲から「男性は声がいいわね」とか「筋がいいわね」と妙なお褒めの言葉が。これに浮かれた訳ではないが、正式に入門して稽古を始めることになる。その後、師匠は2度変わったが今でも小唄の稽古は続けていて、25年を数える。年数だけ言えばベテランの域かもしれない。小唄はすでに人生の一部になっている。このような世界を与えてくれた「はーさん」にまず感謝したい。

この話には、重要な前段がある。「はーさん」は常々「人間誘われるうちが花」と仰っていた。文字通り取れば、「誘われるうちに、やっておきなさい」ということ。しかし、これには裏があって、「誘う方も真剣なんだ」ということ。自分が属してしかも大切にしているコミュニティに新人を誘うことはとても勇気のいることだと思う。その輩の行動遺憾によっては自分のコミュニティ内での立ち位置に係るからである。だから、そのリスクを承知で誘うということは、そのことをしっかり受け止め真摯に決断すべきだということ。もちろん、誘いに乗ることがベストであろう。

思えば、誘われたら断らないということは私の人生訓かもしれない。

紫陽花

ロータリークラブには例会への出席を第一義とする「教義」がある。ロータリーというと「奉仕活動(一般にはボランティア活動と言った方が通りがよい)」があるが、それに関連して「入りて学び、出て奉仕せよ」という言葉がある。この場合「入りて」とは「例会に出席して」と同義である。つまり、ロータリークラブにとって「例会」は学びの場であるわけである。

しかし、毎週昼間に例会を開催しているのだから、現役のビジネスマンならずとも100%出席するのは難しい。それでもなお100%出席を求めるのであるから、とうぜんのことながら救済策がある。「メイクアップ」とよばれる制度がそれで、要は世界中にあるロータリークラブの例会に出席して、自分のクラブの欠席を埋め合わせる(=メイクアップ)することができるわけである。これはとりようによっては、偉大なる権利なのである。世界中どこのロータリークラブにもノーアポで出席することができるのだから。

今朝も、京都のクラブでメイクアップした。このクラブの今年の会長は花屋さんであるので、毎回花について話をして頂ける。花音痴茶人である我が身に大変ありがたい例会でもある。前回メイクアップした時には水仙についての話を伺った。今日は紫陽花がテーマ。

紫陽花は、日本が原種で西洋に渡り、それがセイヨウアジサイとして日本に戻ってきたのだそうだ。我々が花びらだと思っている部分は実はガクで、花びらはそのガクが密集した中にあるというだ。アジサイには青いものと赤いものがあるが、どれは土壌の違いで、土がアルカリ性だと青くなり、賛成だと赤くなるらしい。

そういえば、庭に朝顔が咲いていたなあ・・・