ショートムービー

アメリカのシリコンバレーに済む友人の奥さん(二人とも元従業員)から、「亭主の50歳の誕生日祝いのサプライズにしたいから、世界中の友人に20秒のショートムービーを頼んでいる」とのメールがあったので、締め切りギリギリではあるが、自撮りにチャレンジしてみた。

iPhoneを三脚に固定してムービーを撮影して、それを20秒にカットすればいいだろ・・・と簡単に考えていたものの、想像に反して還暦過ぎの身には至難の技。最初に撮影したムービーを観たところ、違和感が。左右が反転してしまっているではないか。この修正方法を見つけ出すのにまず時間を要してしまう。ムービーの内容は、立礼机で点前をして、お茶が点ったところで”Happy Birthday!”に決めていたが、構図がなかなか決まらない。手元を写せば、顔が写らず・・・などなど。結局、撮影に2時間を要し、その後の編集も1時間以上。

やっと完成したムービーであるが、iPhoneで撮影したムービーは”,MOV”というフォーマットで、一般的なMP4ではない。その変換方法を見つけるのに時間を要したが、結論は単に”.MOV”を”.MP4″に書き換えればいいということ。灯台下暗し・・・はいいのだが、なぜAppleはわざわざMP4″ではなく、”MOV”などという拡張子をつけたのだろう。不思議だ。

それはともかく、日本とアメリカ西海岸の時差を考慮にいれれば締め切りに滑り込みセーフ。なんとか約束は果たせたようである。

20秒と言われていたのに、完成品の尺は22秒になってしまったが(笑)

靖国神社

今日は、獨楽庵を休みにして靖国神社を訪ねました。9月6日(土)には、茶道宗徧流の家元献茶式が行われますので、その最終確認を兼ねてご挨拶です。

終戦の日を二日後に控え、早くも普段の数倍の参拝者が訪れていました。境内のあちこちには、参拝客の対応にあたるスタッフ用でしょうか、テントが張られていました。なかには、献茶奉賛会なる名入りのテントも。どちらかの宗匠が献茶をなさるのでしょうか。

約束の時間よりも早く到着できたので、お参りを済ませてカフェで昼ごはん。靖国神社にお参りしたらやはりこれに限ります。海軍カレー。

明治41年(1908)刊の海軍の調理教本『海軍割烹術参考書』の「カレイライス」レシピに基づいて再現された海軍食とのことです。

境内には能舞台もあります。春には、「夜桜能」が開催されことで知られています。桜の時期の靖国神社で舞う能は格別でしょう。これまで観能はかないませんでしたが、来年こそ。

ファラフェル日記③ 茶道の本質に気づかされた件

1週間獨楽庵を閉館して中東・イスラエルに旅行にいってきました。訪ねたのは、フランス留学時代の親友でその後25年のビジネスパートナーであるEN。彼の長男の結婚式に参列するのが目的でした。

結婚式は宗教色全くなく、いわゆる人前結婚式。レストランの屋上でレセプションがあり、陽が沈んだころから結婚式。新郎新婦の誓いの言葉に始まり、両親のメッセージ、親族・友人のメッセージと続き、最後に新郎新婦がグラスを割って式は無事終了。あとは、ダイニングに移って着席の食事と、おきまりのダンス!老若男女入り乱れてのダンスは、深夜を過ぎても終わる気配もなく、時差ぼけとアルコールでダウンした私は、フランス人の友人夫妻に伴われて1時ごろに無事パーティ会場を後にできました。

抹茶が海外でブームであることは幾度となく耳にしています。それにより抹茶が品薄になっているという現象も実感しています。今回も、新郎の叔父、つまり私の友人の弟がお祝いのスピーチのなかで茶道について触れていたのが印象的でした。

意訳すると”最初は、5分で用意できる抹茶を点てるのになぜ1時間(実際は1時間もかからないですけどね)もかけるのか、不思議だった。味はまったく同じなのに。しかし、2、3年と経つうちに、それは単に、二つのものを結びつけるだけでなく(☜ここが、抹茶とお湯という例えから、結婚を暗喩しているのがニクイ)、何か素晴らしいものを創りだしているのだと。そのためには、新しいものを創りだすという深い思いが必要なのだ”。という内容です。

茶道の本質を射抜いていると思いませんか?私たちは、単に抹茶にお湯を注いで泡立てているだけではないのです。何か新しいもの。素晴らしものを創り出そうとしているのです。そのためには強い思いが必要なのです。

翌日、イスラエルの友人夫妻と、同じくフランス留学時代の友人夫妻、それとかのスピーチの主を招いてちょっとした茶道教室を開きました。

長くなりますので、続きは次の投稿で。

写真は結婚式前のレセプション風景