靖国神社

靖国神社に参拝しました。桜の時期の靖国神社、能楽好きには「夜桜能」がすぐに頭に浮かびます。桜と言えば、東京の開花宣言も靖国神社のソメイヨシノが基準になっていうと聞きました。

夏の靖国神社もいいですね。夏の青空に白い雲。東京も捨てたもんではないと思いました。今週土曜日、茶道宗徧流は靖国神社で家元献茶式を執り行います。暑さだけが心配です。

九段下駅から靖国神社は上り坂になっている。だから九段下からお参りすると神社を仰ぎ見ながら鳥居をくぐることになる。事前、夏の青空と青空に浮かぶ白い雲を仰ぎ見ることになる。雲は坂の上にあるのがいい。司馬遼太郎の名著『坂の上の雲』ではないが、坂道の先にある白雲には心を洗われる。加えてここは靖国神社なのである。

台風

ある天気予報番組で、今年酷暑が続いているのはフィリピン沖の海水温が高止まりしているからという説明を聞いた。例年であれば、台風(熱帯低気圧)が発生し海水温を奪っていくのであるが、今年はその発生数が少なくそのために海水温が高く(どういう理屈かわからないが)日本周辺の気温も高いらしい。確かに、ここ一ヶ月で立て続けに台風に見舞われているから忘れてしまいが地であるが、今年の台風は少ない。

今週は台風10号の日本列島上陸が予測されている。間違いないであろう。あとは、上陸地点が関西なのか東海なのかという違いだけだ。

獨楽庵では数日前にいわゆるゲリラ雷雨に見舞われた。1時間ほどの降雨でああったが施設の一部では浸水も危惧される状況にあった。しかし、雨が止むとあっという間に水が引いてしまう。コンクリートではなく土の上に建っているからであろうか。あるいは、この地点は浅川に近く大昔は河原だったのかもしれない。とにかく、水の引きは素早い。要は、そのすぐれた吸水能力を上回る降水量であったということであろう。

さて、台風10号。獨楽庵はどのように立ち向かうのであろうか。

糖質

極々希に、「あなたの健康法は?」と聞かれることがある、答えは「糖質制限」。食事から徹底して「糖質」を排除する食事方法である。炭水化物=糖質+食物繊維 であるから、炭水化物を遠ざけることと同義。

「糖質制限」と答えると、「危険だからやめた方がいい」と助言くださる方は少なくない。炭水化物(糖質)は必須栄養素とされているのだから、それも頷ける。しかし、炭水化物(糖質)はヒトが生きるのに必須ではないというのが、糖質制限提唱者の立場である。「炭水化物は必須」と唱える方々の根拠はさまざまで、「日本人古来の食生活」という意見もある。しかし、ヒトが炭水化物(=穀物)を食べ始めたのは、せいぜい数万年前。ヒトは数億年生きているのである。穀物を安定して口にできるようになるまで、ヒトは栄養を狩猟に頼っていた。つまり、獲物がなければ飢えを耐えなければならない。穀物によってヒトははじめて飢えを克服する方向に歩み始めることができた。しかし、ヒトにとって穀物は善悪併せ持っていた。飢えをしのぐ=血糖値をあげる のに穀物は適していた。穀物の大部分である「糖質」は摂取されると直ちに血糖を上げる。血糖はある意味エネルギーであるので、素早くエネルギーチャージされる、大変有益な栄養素なのである。

一方、高い血糖値とりわけ血糖値の乱高下は血管にダメージを与える。高い血糖値は有害であるので人体はそれを下げるためのメカニズムを持つ。それが、膵臓から分泌されるインシュリンというホルモン。つまり、炭水化物(糖質)を摂取する→血糖値が上がる→インシュリンが分泌されて血糖値が下がる。毎食、これを繰り返してる訳である。しかも、高まった血糖値を下げるメカニズムはインシュリンが唯一である。お気づきのように、インシュリンが出なく(効かなく)なったら、血糖値が高止まりする。これがいわゆる糖尿病である。ヒトは、数億年にわたる飢餓の歴史のなかで、炭水化物(糖質)を摂取せずとも血糖値を維持するメカニズムを何重にも進化させてきた。低血糖はそれだけ危険だからである。一方、血糖値を下げるメカニズムはインシュリンしかない。これは、ヒトが穀物(炭水化物=糖質)摂取を前提として進化していないことを示してはいないだろうか。

炭水化物(糖質)不要を論じようと思っているのだが、炭水化物と縁を切れないのがもどかしいところである。ビールは、糖質を大量に含む食品なのである・・・