鶴亀

人気のある能のひとつ。いにしえの中国の正月。月宮殿(げっきゅうでん)に皇帝(玄宗皇帝とも言われている)がお越しになる。不老門にて初春の日の輝きを仰ぎ見ると、万民が天にも響く祝賀の声をあげる。そんな中、大臣が進みいでて、「例年のように鶴と亀に舞をさせ、その後、月宮殿にで舞楽を奏上なさいませ」と進言する。鶴と亀が舞って皇帝の長寿を祝うと、皇帝も喜びみずから立って舞い始める。されに殿上人たちも舞って祝したあと、皇帝は御輿に乗って長生殿に還る。

このように、ひたすらめでたい曲であるので、祝賀に勤められることが多い。今年の茶道宗徧流義士茶会は、宗徧流の故郷のひとつ唐津での開催。企画側のメンバー三名で、御宗家の弥栄と流儀の繁栄を祝して仕舞を披露しようということになり、「鶴亀」を舞うことに。先輩二人が地謡、私がシテを舞うことに。

実は、『鶴亀』は能で舞台に立ったことがある。5年前、東京青山の鐡仙会能舞台であった。仕舞は能の一番盛り上がるところを切り出して紋付袴で舞うのであるから、当然できなけばならないのであるが・・・。これから本番まで特訓は続く。

「月宮殿の白衣の袂 月宮殿の白衣の袂の色々妙なる花の袖 秋は時雨の紅葉の羽袖 冬は冴えゆく雪の袂を翻す衣も薄紅の 雲の上人の舞楽の声ごえに 霓裳羽衣の曲をなせば 山河草木国土ゆたかに 千代万代と舞い給えば 官人駕輿丁神輿を早め 君の齢も長生殿に 君の齢も長生殿に 還御なることめでたけれ」

10月の蒲郡温泉では「マツケン ええじゃないか2」で笑いをとったが、今回はマジでいきます。

セントアンドリュース

ゴルフ好きの方はピンとくるかもしれない。この写真の舞台は、スコットランドにあるセントアンドリュース・ゴルフリンクスの中でも、ゴルフの聖地と称される『オールド・コース』。その17番ホールにある橋。メジャー8勝を含む、ツアー38勝を誇る名プレイヤー、トム・ワトソンが最後の全英オープンをホールアウトした後、この橋の上でホールに向かって帽子を振り続け別れを惜しんだという伝説の橋である。

なぜここにいるのかというと、ロータリークラブのお陰。この地にある、セントアンドリュース・ロータリークラブ(RC)は、毎年、ここセントアンドリュース・ゴルフリンクスでゴルフコンペを開催している。これがただのゴルフコンペでないのは、全世界からロータリークラブの会員(ロータリアンという)が集結するからである。参加するために予選など条件はない。ロータリアンであること。ゴルフを愛していること。あと、オフィシャルHCがそこそであること(笑)くらいである。

このゴルフコンペ、予選はオールド・コースと隣のエデンコースの2ラウンドで行われ、上位者は翌日からの2ラウンドに臨む。だから、どんな下手でもかのセントアンドリュース・オールドコースで1回はラウンドできる。この時のメンバーで17番を終わった後に記念写真を撮ろうと撮影したのがこの写真。左の背の高い男はアメリカ人で、ナイキのアンバサダーをしているという。飛距離が全く違うので、ティーグラウンドとグリーン上でしか一緒にならない。もう1人は、フランスからの参加で、彼とは18ホールずっと話続けていた。ホールアウトした後、迎えに来た奥さんに「マサルはとてもゴルフが上手いんだよ」と紹介してくれた。上手いわけはないのであるが、そこは紳士の世界とご理解いただければ幸いであります。

紅葉

今日は、朝から市営コートでテニススクールでした。午前、午後の2クラスに参加し課題を整理することができました。月曜日は、市内の都立高校のコートを借りてたっぷり4時間ダブルスと楽しみましたが、バックハンドストロークがどうにも厚く当たらず、チャンスボールも決めることができず苦杯を舐めました。

今日は早速コーチに頼んでバックハンドストロークを見てもらいました。原因はボールとの距離が近すぎることのようです。近い距離で打ち続けていたため、テイクバックでの腕とラケットの角度をリリースしないままヒットしていたようです。今日一日では修正はできませんでしたが、課題がわかればなんとかなるはずです。

クラスの合間に、公園のベンチで軽くランチしましたが、コート脇の楓?が見事に色づいていました。獨楽庵の紅葉、楓はまだ色づく気配がありません。今週から気温はぐっと下がるようですから、獨楽庵の木々が色づくのも時間の問題だと思います。