慰霊茶会

東京茶道会が無事終わっても気を抜けません。翌週(10月19日)は、神奈川県戦没者慰霊堂で慰霊茶会です。春秋、年二回開催されている慰霊茶会では、各流派の家元あるいは幹部の先生による献茶が奉仕されています。今回は宗徧流の当番で、家元三女が献茶をご奉仕されます。

私は献茶後の慰霊堂にて、薄茶席を担当いたします。ホールですので客席は椅子。少し気を抜きがちですが、献茶の後の張り詰めた空気を崩さず、宗徧流らしく凛とした席にしたいと考えています。

神奈川県慰霊堂は、太平洋戦争だけでなく明治以降の戦争で命を落とした神奈川県民全てを慰霊されています。「私たちが生きている現在は、先人が命を賭して守ろうとした未来」という言葉を胸に刻み、先人に感謝し平和を祈る時間となることを念じて臨みます。

noteについて

note.comという投稿サイトをご存知でしょうか。SNSへの投稿というと画像・動画だとInstagram。短文だと、その名も”twitter”(つぶやき)、もう少し長いとブログということ使い分けるのが一般的のようです。文章がもっと長い(1000文字以上)だと、ブログでも長すぎるので、note.comがよく使われるようです。

私も長めの文書はnoteに投稿するようにしております。このブログ「亭主のひとりごと」でも日頃の思いを書き連ねておりますが、より長い文章はnoteと使い分けています。noteにはブログ的な思いを書き連ねたものから、「獨楽庵の楽しみ方」や茶会、同好会の詳しい情報もnoteに掲載しておりますので、noteを覗いて頂ければ、獨楽庵をより多角的に楽しんで頂けることになると思います。

「獨楽庵亭主のつぶやき」というマガジン(コーナー)にまとめています。

能楽を稽古して思い知ることは、舞は型の組み合わさせであるということ。「サシ込」「開き」「アゲ扇」「左右」「角トリ」・・・ であるから、各々の型を正確に身につけることが求められる。そして大事なことは、一つの型をしっかりとまとめてから次に型に移ること。

実は、これは茶道の点前でも同じ。点前は、「型」に分解することができる。そして、その型を正確に身につけることが、実は上達の近道なのだと思う。その上で、順番を覚えること。これは、俯瞰すれば、どんな複雑な点前でも構成は同じ。それぞれに、複雑な型が紛れているので難しく見えるが、分解すればやはり「型」の組み合わせなのである。その上で、使う道具に固有の扱いがある。

稽古をしていて共通してつまづくのは、柄杓の扱い。柄杓の扱いという「型」には、点前に求められる体の使い方のエッセンスが詰まっている。次回の稽古では、基本的な「型」の徹底を図ることにしようと思う。