今日の獨楽庵 – 2024年12月19日

今年も余すところ2週間を切りました。今日は、小唄松峰派家元・松峰照師匠の稽古納めです。相弟子の稽古する『今年やなんだか』を聴きながら一足早く正月気分。こういう時間こそ、小唄の醍醐味。

”今年や何だか面白い しかも二日の初夢に 宝入船客7人
手を打ちや福がよる こいつアまた妙だ妙だ妙でんす
上には鶴が舞い遊び 下には亀が波の上 黄金の花が 咲いたかえ
咲きやした ええ見事じゃえ”

勝手なイメージですが、元旦のお屠蘇気分で寝入ったさきの初夢。目出度尽くしで良い年になりそうな予感満載(笑)来年こそ、こんな初夢を見たいものです。

今日の獨楽庵 – 2024年12月18日

今日は、今年最後の『桑心会(そうしんかい)』が12名のメンバーを集めて開催されました。『桑心会』は江戸時代の茶人の書状を題材に、くずし字を読み解く勉強会です。今回は、伊達政宗の書状を題材にしました。

『桑心会』は、月一回(概ね第三水曜日)に開催されています。11時から1時間程度の勉強会。終了後は、参加者全員で点心。続いて、獨楽庵の席にて薄茶を召し上がって頂いています。

令和6年の開催日は、
1月15日(水)、2月19日(水)、3月19日(水)、4月16日(水)、5月21日(水)、6月25日(水)、7月16日(水)8月20日(水)、9月17日(水)、10月15日(水)、11月19日(水)、12月17日(水) *基本第三水曜日。6月のみ第4水曜日。

また、元五島美術館副館長、学芸部長で、書文化研究の第一人者でいらっしゃる、那児耶 明先生による別会も企画中です。

今日の獨楽庵 – 2024年12月16日

今日は正会員様とお連れ様2名。三名のお客様をお迎えしました。

寄付には、大石内蔵助の達磨(NHKの頒布品、印刷です)。初座の床には宗徧流八世・宗有宗匠による流祖像。わざわざ「外学宗有謄」と書いていますので、本歌がありそれを写されたものでしょう。義士茶会の名残で、赤穂浪士討入に深く関わった流祖・山田宗徧像を掛けましたが、そこから話は脱線の連続。

山田宗徧は、『茶道要録』、『茶道便蒙抄』という二冊の本を書き残しています。今でいえば、茶道テキストです。しかし、今日のテキストが点前の順序に重きを置いているのに対して、宗徧の著作は、そに裏側にある精神を説いているように思えます。その一つは、「合理性」。宗徧は「理」のないことは徹底的に排除しているように思えます。

今日、床に掛けた山田宗徧像。柔和なお顔をなされていますが、著作を読んだ後では、そんなはずはない!と思わずにはいられないのです。