獨楽庵茶会

現在、獨楽庵は茶の湯未経験・初心者向けの「体験茶会」と主として獨楽庵の維持・活用にご賛同頂いている『獨楽庵友の会』会員様向けの「獨楽庵茶会」の2種類の茶会を開催しています。「茶会」と言うと、茶道愛好家の皆様はいわゆる「大寄せ」茶会を思い浮かべると思いますが、古来、御茶をもってお客様をお招きすることを「茶会」と称していました。

現在では、「茶会」が一日に何百人ものお客様がいらっしゃり、一席に数十人が入られる「大寄せ茶会」と、少人数で初座(懐石)と後座(お茶)の2場面で茶の湯を楽しむ「茶事」に分化していると考えることができるでしょう。

その意味では、「獨楽庵茶会」は「茶事に」近いと言えます。一般に茶事は、【亭主迎付け】→【初座入り】→【初炭】→【懐石】→【中立】→【後座入り】→【濃茶】→【後炭】→【薄茶】と進みます。獨楽庵茶会では、懐石と濃茶・薄茶で席を移動するため、【初炭】を省略しています。また、炭の具合によっては【後炭】を省略することもあります。懐石も一汁三菜の侘び仕立てに徹しておりますので、全体の所要時間も2時間半から3時間とコンパクトです。また、時間配分も【初座(懐石)】よりも、【後座】を多めにしてお茶をメインに楽しむことに主眼を置いています。

お客様も一組3名様まで(*注1)とお願いしていますので、三畳台目の茶室でもゆったりとお茶と対話を楽しむことができます。
*注1:亭主一人でおもてなしするため、お客様が多いともたついてご迷惑をかける恐れがあるため。

冬休み親子体験茶会

今年の冬休みも親子体験茶会を開催します。季節感たっぷりの和菓子に続いて、亭主点前にて薄茶を一服さしあげます。

気楽に”本格的な”茶道を体験できる茶会です。一席、一組(5名様まで)ですから、作法や服装などで気兼ねする必要はありません。リラックスして、茶室の空気感を五感で楽しんでください。席中は、どんな質問でも亭主が丁寧にお答えします。

開催日 12月27日(金)、28日(土)、29日(日)
    1月4日(土)、5日(日)、6日(月)、7日(火)
開催時間 ①11:00、②12:30、③14:00、④15:30、⑤17:00
所要時間 およそ60分
会費  無料(一般社団法人獨楽庵の公共事業として開催しています)

お申し込みは、こちらから

獨楽庵茶会のお申し込みについて

獨楽庵茶会のお申し込み方法を変更いたしました。

(1) 午前の会は、従来11:00席入でしたが、11月より11:00〜12:00の中間で選び頂けるようにいたしました。

(2) 午後の会は、先日変更いたし、15:00〜17:00の間でお選び頂けます。

(3) 11月より非会員のご参加は、10,000円頂戴いたします。友の会正会員のお連れ様は従来通り3,000円頂戴いたします。賛助会員のお連れ様は、お手元の茶券をご利用くださいませ。

茶会申し込みフォーム

炉開き

厳しい残暑・・・と言い続けてきましたが、気がつけば陽気はしっかりと秋に向かっているようです。あれだけ酷暑日が続いても、四季がなくなることはなく。日本を取り巻く自然の懐の深さに感謝。

今年の11月亥の日は7日です。利休曰く、「上手は炉を長く、下手は風炉を長く」。炉を早く開く身ではないことは重々承知しておりますが、それはそれ。今年は、11月7日に炉を開くことにいたしました。11月は言わずと知れた「茶人の正月」、口切りや炉開きを祝い華やかな茶事、茶会が催されます。

獨楽庵では、特別な趣向は考えておりませんが、それでも多少はお祝い気分でいつもの「獨楽庵茶会」を催したいと思います。

どうぞ、お誘い合わせのうえご来庵くださいませ。

小間を使った獨楽庵茶会

現在、獨楽庵茶会は懐石を楓の間(八畳座敷)で、続き薄茶を小間(夏の間は楓の間)で行っています。今季は、変化を持たせるため、懐石も小間でお出しし、より本来の茶事に近づけたいと企てています。

現在はサロン(ソファ席)にお招きしてご挨拶の後、楓の間に移動して頂いていますが、これもサロンを寄付にし、露地の腰掛でお待ちいただき、亭主迎え付から始めようと思います。そして、一汁三菜の懐石後中立。室礼を変えて後座入り。濃茶と薄茶をお楽しみ頂こうと思います。そのためには、小間席の勝手の設備を見直さねばならず少々時間を頂きますが、年内に実現できればと存じております。

茶事のすすめ

茶事をなさりたいお茶人は多いと思いますが、自宅に茶室がない、道具が揃わない等々の理由で諦めていませんか?獨楽庵は、そのような会員様に茶苑を貸出しています。正会員(B)は、そのようなお茶人のための会員種別です。会員になられますと、年に一回獨楽庵全域を占有してご利用頂けます(会員特典)。

先日も、若い会員様が3名のご友人をお招きし茶事をされました。サロン(ソファー席)を寄付に。楓の間(八畳座敷)で点心を。点心は、お弁当の配達をご利用になりました。中立後、濃茶席は不詳私が船越席で3名のお客様と亭主様をおもてなし致しました。もう一度中立していただき、薄茶席は楓の間に戻って。床はご亭主ご持参のお軸から花の向掛けに変えられ、手前座には鉄風炉、大板中置きと季節の設に。ご亭主自ら点前されお客様をおもてなしされました。薄茶は所望されれば何度でも・・・を実践なさり、お友達との会話を楽しまれました。

今回、ご亭主様はほとんどのお道具を持参なさり、大変なことだったと思います。獨楽庵では、このような席でご利用いただける道具を用意しておりますので、お気軽に茶事を企画なさっては如何でしょうか。全部ではないまでも、釜、風炉、風炉先、数茶碗、炉縁など大きく重いお道具は獨楽庵のものをどうぞお使いください。点心も配達を頼めますし、ゆくゆくは地元の飲食店と協力して懐石を取り寄せることも考えております。不詳、亭主も影でお手伝いいたします。

これからが茶の季節本番。何卒、ご検討くださいませ。

船越席

獨楽庵には3つの小間席があります。まず、この茶苑のシンボルである『獨楽庵』。太柱がアイコンの三畳台目右勝手です。南に向かって障子が開けており、開放的と感じる事もあります。一畳台目向板席は極小の茶の湯空間。三方が障子で開けているので、意外に開放的に感じるかもしれません。

もう一つは、『船越席』。三畳台目左勝手。潜、中柱、釣棚を備える典型的な小間席です。北側にあり、明かり取りも限られているので昼間でも電灯を消すとかなり暗くなります。これがこの席の価値かと思っています。電気による明かりに慣らされた現代人には、暗闇で過ごす経験がありません。暗闇にいると、最初は不快でも、段々と五感が研ぎ澄まされていくのを感じることができます。ここでは、この研ぎ澄まされていく感覚を味わって頂きたいのです。

獨楽庵では秋の到来とともに小間を使い始めました。もうすぐ炉開き。本格的に小間の季節になります。

秋の夜長に

ようやく秋を感じることができる陽気になりました。この時期、しみじみと秋を感じられるのはやはり夕暮れからではないでしょうか。うつろう陽の光で刻々と表情を変える庭をながめ、やがて夜の帷がおりると、灯りがとても愛おしく感じられます。

獨楽庵茶会、午後の部は時間を変更いたしました。午後2時から5時の間でご都合のよろしい席入時刻を選んで頂けます。5時に席入されますと、中立の頃には陽も暮れ灯篭や行燈に火がともりより深く秋の気配を感じていただけると思います。

夜咄茶事ではございませんが、暗い露地を手燭を持っての雁行もいかがでしょうか。

「獨楽庵茶会」午後席の時間変更

獨楽庵茶会は、午前(11:00席入)と午後(14:00席入)の予約を受けていましたが、午後席の時間を変更いたします。

11月1日より、午後席は14:00〜17:00の間でご都合のよろしい席入時刻を選択できるようにいたします。14:00時に席入ですと、「飯後の茶事」に準じる形になります。17:00に席入ですと、懐石が済んだあたりで日没となります。行燈を灯した露地を手燭を持って進んで頂きますので、「夜咄」の風情を味わうことができると思います。

ご不明な点はお問い合わせください。

2025年1月のカレンダーを投稿しました。ご確認くださいませ。