開催決定 第一回 倶楽茶会

令和6年は、ミニマルな懐石によるコンパクトな茶事(小茶事)である「獨楽庵茶会」を立ち上げ、大変ご好評を頂きお迎えしたお客様は12月末で90組になります。「獨楽庵茶会」は、獨楽庵友の会会員様向けの茶会(茶事)です。

一方で、一人で気楽に参加できる「大寄せ方式」のお茶会を望まれる声もありました。そのような声にお応えするため、「倶楽茶会(くらくちゃかい)」を開催致します。「倶楽茶会」の「倶」は「共に」という意味があります。「獨楽庵」の「獨」の反対語と言えます。「獨楽」が一人もしくは少人数でしみじみと茶の湯を楽しむのに対して、「倶楽」は大勢で共に茶の湯を楽しむという意味とご理解ください。

倶楽茶会は、いわゆる「大寄せ方式」の茶会です。大寄せ方式とは言え、小間を使用しますので一席最大6名という「小寄せ」茶会と言えるかもしれません。第一回は、濃茶、薄茶それぞれ一席開きます。毎回、ゲストをお呼びして、獨楽庵(太柱席)を担当して頂きます。日頃見慣れた獨楽庵が、ゲスト席主のユニークな発想でどのように表情を変えるのか。ご期待ください。

第一回は、小田原・松永耳庵記念館などでご活躍中の小張あゆみ氏に獨楽庵を担当していただきます。

第一回開催要項
日時 令和7年2月16日(日) 午前10時より
会場 桑都茶寮 獨楽庵
   東京都八王子市元横山町1-14-9
   【獨楽庵】 無持菴 小張あゆみ氏(数寄茶)
   【楓の間】 獨楽庵亭主 小坂宗優
会費 6,000円  点心はございません。

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ある日の獨楽庵 – 小唄稽古(三味線)

獨楽庵では月2回(基本第二、第四木曜日)に小唄松峰派家元 松峰照師匠に出稽古にいらして頂いています。「小唄の稽古」と切り出すと「いやあ、俺(わたし)は音痴だから・・・」と逃げ出す方が少なくないのですが、でしたら三味線は如何でしょう。小唄の三味線は、唯一撥を使わず指で弾きます(爪弾き)。綺麗な音を出すのは難しですが、とりあえず音は出せますので、三味線を抱えたその日から曲を稽古することができます。

稽古はこんな感じです。興味のある方は、ぜひ見学にいらしてください。

今日の獨楽庵 – 2024年12月22日 夜咄風小茶事

今日の獨楽庵は、三名(会員様と2名のお連様)をお迎えしました。17時席入りの「夜咄」小茶事。汲み出しには、体の暖まるものと言うことで甘酒を。膳出しの前に点出しでお薄一服。お向も暖かいものと、昨日に続いて茶碗蒸し。いつもの海老真薯と鮭の幽庵焼き。お菓子は、饅頭を温めて。

席を移動し、獨楽庵で続き薄茶。茶入は、鈍翁好みの大夫棗。品川東海寺の沢庵遺愛の松で鈍翁が喜三郎に作らせたもの。茶碗は高橋箒庵手造り。今月12日は箒庵、28日は鈍翁の命日にて。茶杓は、高橋箒庵作。鈍翁の九十歳誕生日に。銘「賀」。替茶碗は、野崎幻庵作。

17時席入で陽も残っていることから、夜咄のハイライトである「手燭の交換」はなく、初座も電灯と暖房付。後座の獨楽庵では電灯を消して蝋燭の灯りだけ。気温が急に下がったので手焙りでおもてなし。普段から獨楽庵では電灯を消しているが、昼まであれば障子から光が漏れる。夜ならではの真っ暗な茶室と蝋燭の灯り。手燭の交換も、蝋燭と短けいの灯りでの懐石も、炭点前もないが、夜咄のエッセンスは味わっていただけたのではないかと思う。

しばらくは、17時の席入を受け付けています。