夕月の会

獨楽庵亭主 小坂宗優です。昨日、江戸川区立行船公園 源心庵にて開催されました「夕月の会」にて月の間を担当いたしました。5年ぶりの大寄せ茶会でしたが、宗徧流同門の力を借りて、なんとか席主を勤めあげることができました。獨楽庵友の会からも多くの方が遠路応援に駆けつけてくださいました。粗相はなかったでしょうか。


夕月の会、実は本席は野点席です。5時終了のため月は眺める事ができなかったかもしれません。月の間は200名弱のお客様をおもてなしし、6時ごろに閉じました。その頃には、池越しに見事な月を愛でる事が来でました。

再三申し上げておりますが、私は雨男です。初めて夕月の会で席主を勤めた日は台風の前日でした。流儀では護国寺や根津美術館で席主を勤めましたが、100%雨でした。今回の夕月の会、風が強く野点席には気の毒でしたが、雨には祟られず好天のまま席を閉じる事ができましたが、帰り道に降られました。今日の午前中はテニスでしたが、4ゲーム終了時に本降りになり消化不良に終わりました。

今年は、10月24日に鎌倉建長寺四つ頭茶会で、宗徧流関東地区の席(少林窟)にて席主を勤めます。その後、獨楽庵で大寄せ茶会ならぬ小寄茶会を企画しております。詳細が決まり次第ご案内差し上げますので、よろしくお願い致します。

カレンダー更新

12月までのカレンダーを更新し、併せて茶会の申し込みフォームも更新しました。暑い、暑い言っているうちに、早くも「師走」の声を聞き始めた獨楽庵です。

師走といえば「忠臣蔵」。宗徧流では、流祖宗徧が赤穂浪士討ち入り事件に関わっていたという故事から、この事件により命を落とした吉良家、浅野家の霊をともらうため「義士茶会」を開催しています。長く、鎌倉の宗家で開催されていましたが5年前から全国持ち回りで開催されるようになりました。今年は、宗徧流所縁の地の一つである九州・唐津で開催されます。

山田宗徧がどのように赤穂事件に関わっていたのかはおいおいお話しするとして、残暑は永遠に続くわけではありませんので、秋の茶の湯シーズン。多くの皆様のご来庵をお待ちしています。

会員交流の日

『獨楽庵茶会』では、初対面の方と相席することなく、気軽に茶の湯を楽しんでいただこうと、「一席一組、一組三名様までを原則として開催してまいりました。

一方で、「連れ客を探すのが大変」、「でも、一客は抵抗がある」、「初対面の客同士の交流を楽しみたい」という声も聞いています。それらのお声に応えるため、現在2つの企画を進めています。

一つ目は、いわゆる「大寄せ茶会」。獨楽庵には一度に十名を超えるお客様をお迎えする茶室がありませんので、一席五名様程度の「小寄せ」茶会になると思います。当日は、一緒に席入される方との一期一会をお楽しみください。濃茶席、薄茶席各一席を設ける予定です。

もうひとつは、『獨楽庵茶会 会委員交流の日』です。一席一組の『獨楽庵茶会』もこの日は会員様がお一人でお申し込み頂き、(初対面の)会員同士の交流をお楽しみ頂きます。形式は通常の『獨楽庵茶会』と同じく、素飯の後、中立(あるいは席を変え)濃茶、薄茶を差し上げます。

「小寄せ茶会」、「会員交流の日」とも詳細が決まりしだいご案内いたします。