正座

お茶=正座 と考えている方、多いようです。

茶室は正座をして全てがいい塩梅になるように造られていますし、道具を手に取って眺める時も正座(畳に近い)の方が安全です。一方で、日本の住宅から和室が急速に減っているいま、正座をする機会さえほとんどなくなっています。

獨楽庵にも「正座ができないのですが、大丈夫ですか?」というお問い合わせを多数頂きます。そのようなお客様には、席中に椅子をご用意しています。正座ができないというだけで、茶の湯を遠ざけるのはあまりに残念です。正座に少しでも不安をお持ちなら、椅子をお使いいただくことで、安らかな気持ちでお茶に対することができます。大事なのは、「安らかな気持ち」だと考えています。不安がないからこそ、心を開き、五感を研ぎ澄ませ、感受性を高めることができます。

立礼という作法があります。立礼机(りゅうれいじょく)と呼ばれるテーブルを使ってお茶を点てる方法です。獨楽庵でも、立礼を取り入れて行きたいと思います。ただし、立礼には未だ未消化の部分も多く残されています。正座と同じ体験が提供できるか、創意が求められます。単に快適を求めるだけであれば、それは茶の湯体験の質を落としてしまいかねないからです。

獨楽庵で立礼をやるからには、体験の質を高める方法を模索しながら続けていきたいと考えています。

*写真の立礼机は、茶道宗徧流十一世家元 幽々斎宗匠考案の『力囲棚』です。

ドレスコード

体験茶会を検討されている方々からドレスコードについて問い合わせを受けますので、簡単にお答えします。

基本的にドレスコードはありません。大寄せの茶会ですと、あまりカジュアルな服装ですと他のお客様の気分を損ねる恐れもありますが、獨楽庵の体験茶会は一席一組のパーソナルな茶会ですので、他のお客様のことを気遣う必要はありません。ただ、汗まみれ泥まみれは困ります。

その上でいくつかお願いしたいことがあります。

アクセサリー、特に指輪は茶室に入る前に外してください。茶の湯は美術品を手で取って鑑賞する場でもあります。指輪は美術品である道具を傷つける恐れがありますので、ご配慮ください。
また、茶の湯はお茶の香り、お香など香りを楽しむ場でもあります。香水はお控え下さい。
時計も外したほうが茶の湯の時間を楽しむことができます。茶の湯はそもそも日常のなかなの非日常ですので、時計や携帯電話は身につけないほうがより深く味わえるとおもいます。

獨楽庵では、茶室での椅子も用意しています。正座が苦手だからという理由だけで茶の湯を遠ざけてしまうのは残念です。申し込みのときにお気軽にお申し出ください。

その他、質問、気がかりなことがありましたらお問い合わせください。

霜月体験茶会

獨楽庵、今月の体験茶会は
【第一期】11月8日(水)、9日(木)、10日(金) 
【第二期】11月23日(祝)、24日(金)、25日(土)、26日(日)
の7日間開催します。

各日、4席。各席3名様までのパーソナルな茶会です。気軽にご参加ください。

ドレスコード:なし ただし、指輪などのアクセサリ、時計は席入前に外してください。
椅子を用意しますので、申し込み時にご所望ください。

申し込みはホームページ 「メニュー」→「お茶会申し込み」からお願いします。