獨楽庵の茶会

獨楽庵では現在2つの茶会を開催しています。

【桑都体験茶会】
これまで茶の湯に縁のなかった方々、茶道初心者向けの気楽な茶会です。一席一組。三名様までのパーソナルな茶会ですから、作法や服装に気兼ねすることなく茶の湯を楽しむことができます。一般社団法人獨楽庵の公益事業の一環として開催していますので、より多くの方に茶の湯の楽しさを体験して頂くことが目的ですので、無料でお招きしています。お菓子に続き、亭主の点前にて薄茶を一服差し上げます。

【獨楽庵茶会】
獨楽庵の活動を支援していただいている「友の会」会員の皆様向けの茶会です。「体験茶会」とは異なり、ある程度茶の湯の作法を学ばれている方が楽しめる内容になっています。素飯と一献に続き濃茶と薄茶を差し上げます。お招きする茶室を変えたり、流れを変えたりすることで毎回楽しんでいただけるように努めます。
友の会会員は無料でご参加頂けます。会員以外は有料です。会員のお連れ様は3,000円、非会員は5,000円を頂戴いたします。

開催日は、ホームページ>獨楽庵の茶会 でご確認ください。お申し込みもホームページからお願いいたします。

二月の行事予定

二月のカレンダーを更新しました。

二月は、毎月開催している「桑都体験茶会」と並行して、友の会会員様限定の「新春茶会」も開催しています。

どなたでも参加できる「桑都体験茶会」は2月7、8、9、10日に開催します。
会員限定の「新春茶会」は、2月1、2、3、4、5日と16、17、23、24、25日に開催します。

「桑都体験茶会」は、一日4席、一席一組限定、三名様まで。初対面の方と茶席で相席することはありません。服装や作法に気兼ねせず気楽に茶の湯を楽しむことができます。
「新春茶会」は、少し改まった茶席です。一日2席、一席一組(三名様まで)。一献に続いて、獨楽庵(三畳台目席)にて濃茶、薄茶を差し上げます。

どちらもお申し込みは dokurakuan.com からお願いします。

初雪

昨日、八王子には初雪が降りました。例年より10日遅いそうです。一時期激しく降りましたが、夕方には止み、道にも雪は残りませんでした。

能登半島地震、被災地では連日雪が降り寒さも厳しくなっているようです。ご無事をお祈りいたします。

獨楽庵では、金沢、能登道具を取り入れて被災された皆様の健康と一日も早い復興をお祈りしています。

謹賀新年

令和6年が始まりました。みなさま良い新年を迎えられましたことと存じます。

桑都茶寮「獨楽庵」は、元旦からお客様をお迎えしました。超多忙なお客様、ゆっくりできるのは正月しかないとのことで、本日お迎えすることができました。

今年は、茶寮獨楽庵の支柱である三畳台目席「獨楽庵」を機会を見て使っていこうと思っています。この「獨楽庵」、右勝手(逆勝手)であることから慣れが必要です。それでいつまでも遠ざけていては価値がありませんので、思い切って使うことにします。まだ、ぎこちない点前ですが、早晩スムーズにできることでしょう。

正月は、従来からの体験茶会を継続します。加えて、友の会会員様向けの「新春茶会」を開催します。本格的な茶事とはいきませんが、一献に続いて、濃茶と薄茶を召し上がっていただきます。準備ができれば、濃茶は獨楽庵で、薄茶は広間でと趣向を変えておもてなししたいと考えています。友の会会員様には、近々ご案内をお送りします。奮ってご参加ください。お待ちしています。

令和6年も、体験茶会を継続しながら、茶の湯の楽しさを広めていきたいと考えています。加えて、小中学校の体験授業の受け入れ、学校茶道部のお手伝いも実現したいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お客様

街はクリスマス。ひとりのんびりと歳暮のお客様をお迎えする準備をしています。

すると、庭に小さなお客様。狸?かと思ったら、丸々と太った猫でした。

露地の作法〜その2

茶室に限らず、日本家屋には引き戸(左右に開く戸)があります。

茶会では、まず相客が集合する部屋=寄付きに通されます。日本家屋でしたらほとんどの場合入り口は引き戸でしょう。寄り付きから露地に出て、腰掛けに至るまでに中潜り呼ばれる小さな出入り口がある場合があります。ここも引き戸です。さらに、茶室に入る際に極小の入り口から身を屈めて入ることもあります。この入口を「潜り(くぐり)」あるいは「にじり口」と呼びます。ここも引き戸です。

引き戸には一つのルールがあります。もし、引き戸が指一本強開いていたら、それは「どうぞお入りください」というサインです。もし開いていなければ、開くまで待たなければなりません。この引き戸が僅かに開けられている状態を「手掛かり」と呼びます。

水屋でお客様が席入する気配を待っていても、いつまで立っても気配がない・・・こういう時は、ほとんどの場合、亭主側の粗相で引き戸の手掛かりを忘れていたことが原因なのですが(苦笑)

露地の作法

茶席初体験の方や初心者の方は、作法に拘らずに気持ちを楽にして、感性の感度を上げた方が楽しめるとお話ししています。

それでも、知っておいた方が良い作法はいくつかあります。写真の石は、「留石(とめいし)」あるいは「関守石(せきもりいし)」と呼ばれるもので、座りの良さそうな石を縄で結んでいます。この石の意味は「通行禁止」です。露地(茶庭)には、幾つもの経路が設定されているものがあります。獨楽庵の露地もそうです。そのような場合に、お客様が経路を間違えたり、経路を見つけるのに苦労なさらないために置かれるのが留石です。留石が置いてある経路を避ければ、自ずと目的の場所に到達できるという仕組みです。

冬支度

数週間前は木々の葉が色付き秋らしい風情を見せていましたが、葉も落ちきり松の枝も雪に備えて剪定され、すっかり様子が変わりました。冬を迎える獨楽庵です。

冬は寒いですが、寒さを補って余りある美しさがあります。陽が落ちるのが早い分、茶室の中は暗くなり蝋燭の灯が美しく映ります。炉の中の炭も一層美しく。なにしろ、釜の蓋を開けた時の湯気の白さが美しい。

そろそろ暖を取るための手炙りを準備しようと思いますが、寒さの中背筋を伸ばす気持ちよさも体験して頂きたいと思います。

歳暮の茶会

12月の体験茶会、21日からの後半は今年一年を振り返りながら「歳暮」の趣向にしようと思います。

寄付は、仰木露堂の兎の画賛。卯年の歳暮もありますし、兎の餅つきは「豊年」につながります。獨楽庵を北鎌倉から移築し、庭を作り数寄屋を配したのは仰木露堂の弟子、日本建築家の藤井喜三郎です。新しい命を吹き込まれた藤井の作品。仰木の目にはどう映るのでしょうか。

個人的には、今年はなんと言っても「橋弁慶」です。2年間の稽古の成果を渋谷・セルリアン能楽堂で披露することができました。橋弁慶は観世初心謡本では、「鶴亀」につぐ2番目ですが、謡と能では難しさは段違い。装束をつけて、謡ながら長刀を振り回すのは体幹が必要です。50分という短い曲ながら、橋弁慶にはしっかりと前シテ、後シテがあり中入りの間狂言中に衣装替えもあります。見所にいるとあれだけ長く感じられた間狂言が一瞬に感じました。衣装替えして糸で固定して出来上がったと思ったら、謡を復習する余裕さえなく橋掛に「射出」されました。そんな精神状態でもなんとか乗り切れたのは「お囃子」と「地謡」の存在。真っ白な頭でも自然に体が動いていました。能、弁慶関係の道具を見つけて使いたいと思います。

お軸は何にしますか。一人で茶室に在し、炉に火をくべ湯を沸かし客を待つ。省略することなく、愚直にやるべきことをやる。仏の修行もそうなのかもしれないと思いました。仏の修行を怠ることを「退転」というそうです。「退転」しないから「不退転」。

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新年の予定、新春茶会

令和六年正月の予定を公開しました。「最新情報」→「1月の予定」でご確認ください。

正月には『新春茶会』を計画しております。新春茶会は、「友の会」会員様限定の茶会で、獨楽庵茶寮の支柱であります『獨楽庵』を使用し、皆様と新年を寿ぐ席にいたしたいと存じております。

詳細は後日ご案内させて頂きます。しばらくお待ちくださいませ。

一般向けの『体験茶会』も継続して開催します。スケジュールにつきましては、「最新情報」→「1月の予定」でご確認くださいませ。

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