ファラフェル日記

先週土日、愛知県岡崎で茶道宗徧流岡崎支部の創立100周年記念式典・祝賀会に出席し、月曜日から中東・イスラエルに行って来ました。目的は、フランス留学時代の親友にしてその後25年間のビジネスパートナーの長男の結婚式。

その道中は帰宅までドタバタでした。なにしろ、今年の1月1日からイスラエルが渡航者に対してETA(Electronic Travel Authorization/電子渡航認証)を求めていることを全く知らなかったのです。関西空港に行く前に、Ethihad航空の専用アプリをダウンロードしチェックインを済ませて、空港のチェックインカウンターでBagage Dropの長い行列に並んで、やっと順番が来たところで、カウンターの航空会社職員かETAが無いことを告げられ、目の前が真っ暗😭

ダメもとでイスラエル国のサイトにアクセスして、ETAの申請。クレジットカードで決済する画面で、”ULTRA PUSH”なる30ドルのオプションに望みを託しました。“通常“では30分以内に発行されるということですが、“通常“が“通常“なのは何処も同じ。待つこと、20分、キター!

搭乗手続き終了の20分前にETAが到着して、パスポートとETAの紐付けを確認。荷物を預けて搭乗手続き無事完了。今度はセキュリティチェックの長蛇の列に並んでなんとか時間前に登場ゲートへ。プランでは、KIX Beerという出国後にあるクラフトビールを楽しむはずが、何もできずに登場ゲートに急行する羽目に。それでも間に合ったのでよしとしましょう。

頑張った自分へのご褒美(笑)にせめて缶ビールでも・・・ところが、登場ゲート前のコンビニはまたまた長蛇の列。コンビニは諦めて、立ち食いうどんの店で缶ビールとチップスターを購入、搭乗直前に缶ビール一気飲みで、まさに「溜飲」を下す。

さて、2年ぶりの中東への旅。最初からドタバタでどうなりますことやら。

写真は、今回イスラエルに持ち込んだ乾山写の茶碗。お茶の方には言わずもがなですが、「亥」は陰陽五行で「水」、火を制すると言われています。紛争中の中東に平和を。

青春のリグレット

1985年にリリースされた松任谷由美さん17枚目のアルバム『Da・Di・Da』に収録されている秀曲。誰にでもあるだろう、青春のほろ苦さをテーマにした楽曲。「後悔」を「リグレット」としてるところが、いかにも「ニューミュージック」という雰囲気がある。

この曲はリリースから10年後の松任谷由美さんのコンサートツアー「In to the Dancing Sun」でとりあげられ、印象的なシーンを残している。アメリカの大学卒業生をイメージした衣装からして「青春」であるし、ダンスの振り付けはアメリカのカレッジフットボールのハーフタイムショーで見られるダンスチームによる隊列が整ったダンス風。これも、「青春」を刺激する。

極め付けは「私を許さないで 憎んでも覚えてて」という歌詞。「笑って話せるの なんて悲しい」という詩と相まって、「青春」を際立たせている。

青春は後悔の連続。それを笑って済ませるのではなく、憎んでまでも胸に刻む。忘れない。思えば、青春からはずっと歳をとっている自分の行動規律は「後悔(リグレット)」にあるのではないかと思う。40年前の早稲田大学東伏見プールにおける試合。完璧に締め括れない自分がいる。また「リグレット」を残した京都・南禅寺。

京都に来ています

一昨日(4月4日)から京都に来ています。荷物を満載した車で午後に八王子を出発、中央道・名神高速をノンストップで走り切り京都に到着しました。旅の目的は、南禅寺で開催される茶道宗徧流全国流祖忌。流祖・山田宗徧の318回忌法要と茶会です。

不祥、私はこの流祖忌で南禅寺法堂において全国の宗徧流門人を代表して献茶をご奉仕する栄に浴しました。このことが決まっていらい稽古をはじめ、年が明けてからは獨楽庵に真台子を持ち出して稽古を重ねてきました。結果は・・・自分の至らなさを痛感する結果となったわけですが、同時に歴史というか人間の営みの流れのようなものを実感することができた得難い体験であったとも言えます。

かねて、茶道の変遷について、たとえば利休の革新についても、全ては茶の湯の大きな流れの中にあると評してきました。どんなにユニークに革新的に見えることでも、そのルーツは茶の湯という大きなうねりの中にあるという意味です。成功も失敗も、全て。その堆積こそが歴史。であるということを痛感させられた本日であり、この一年間であったと思います。

明日は京都でお茶に招かれたあと帰京します。