今日の獨楽庵 〜 2025年1月14日

『獨楽庵茶会』に三名のお客様をお迎えしました。変わり映えしない懐石に続き、獨楽庵(太柱席)で濃茶、薄茶を差し上げました。お客様のうちのお一人は人生初l濃茶。濃茶の濃さ、香り、味わいに圧倒されたご様子。また、濃茶と薄茶でこれほど味が違うのか、驚かれた様子。素直に感想をのべられ、疑問におもったことは躊躇いなく尋ねられる。亭主冥利ですね。

獨楽庵の花入は、三宅亡羊作の竹尺八。銘「霜柱」。竹の肌のかせた感じが寒さを思わせるからでしょうか。茶入れは、益田鈍翁・大夫棗。茶碗は上口愚郎の井戸。茶杓は、小森松庵作。濃茶は高野の昔、龍門堂詰め。薄茶は友の白、丸久小山園詰。

獨楽庵最新情報(まとめ)

『獨楽庵便り 新年号』をアップロードしました。メニュー【獨楽庵便り】からご笑覧ください。この機会に、最新情報をまとめておきます。

❶ 獨楽庵風大寄せ茶会〜第一回倶楽茶会
 濃茶、薄茶各一席、最大6客のこじんまりとした茶会。
 2月16日(日)開催  dokurakuan.com/kuraku-chakai

❷ 桑心会別会〜名児耶 明先生講演会
 書道史、書文化研究の第一人者名児耶明先生(元 五島美術館副館長)をお招きしての特別講演会。テーマは「書の伝来」
 開催日 2月18日(火) dokurakkuan.com/soshinkai-special

❸ LINE公式アカウント
 LINEによる情報発信を始めました。この機会に友達追加をお願いします。

❹ 獨楽庵スケジュール更新
 獨楽庵のカレンダーを4月まで更新しました。1、2月は午後5時の席入を受け付けています。「夜咄」の雰囲気を楽しんでみませんか。

今日の獨楽庵 – 2025年1月8日

今日は休肝日、もとい💦休館日です。明日は、小唄松峰派家元 松峰照師匠の稽古初めです。

小唄は概ね2、3分の小作ですが、その中に邦楽のエッセンスが嫌というほど詰め込まれいますので、邦楽の窓として最適だと思います。私が小唄を始めた頃は、誘われるというよりは無理矢理入門されられたいう感じですが、30年近く経った今では誘ってくれた先輩に感謝しています。

小唄は短いとは言え「唄」は「唄」。自分の声で一人で唄わなければなりません。唄は、家元の演奏をテープに吹き込んで ←古いですね😊 ICレコーダーに吹き込んで、聞き込んでから稽古に向かいます。最初は、師匠が一緒に唄ってくれますが、上達具合を見て徐々に師匠の声が小さくなり、やがてなくなります。これはある程度節を覚えたという証拠です。しかし、ここからが勝負。節を覚えた上に、細かな歌い方、感情の入り方などを加えて、やがて完成(師匠的にはまだまだなんでしょうが、一応人前で唄えるレベル)ということになります。

面白いもので、2、3分の短い作品ですが稽古のたびに新しい部分が見えて(聞こえて)きます。これは、小唄に限らず(和物の)稽古の特徴ではないでしょうか。

ともあれ、「唄」は「唄」。唄うのが苦手というか、プレッシャーがあるという方は、三味線の稽古から入られては如何でしょうか。

見学は随時受け付けています。お気軽にどうぞ。