とっておきの自在があります。いつかは、この自在に四方釜を吊りたいと思っているのですが、自在は小間のもの。小間でも中柱のある席には相応しくないと言われます。確かに中柱のすぐ脇に竹の自在が下りているのは気障りです。
というわけで、「船越」はリストから外さざるをえません。では、獨楽庵はどうか。獨楽庵のアイコンは、言うまでもなく興福寺から拝領した太柱です。これだけ主張の強い床柱に対して竹の自在。太柱の強烈な存在感故に自在も活きてくるかもしれません。
そもそも、権威や規範と一線を画したのが小間。ここでのルールは徹底した現場主義と美意識だと考えています。今年の獨楽庵、太柱vs.自在を試みるかもしれません。率直なご意見期待しております。