夕涼みの会

7月、8月は通常の11時、14時の席に加え、夕涼み席(17時より)を開催します。日程は、カレンダーをご参照ください。獨楽庵茶会または桑都体験茶会をお選び頂けます。お申し込みは、ホームページからお願いします。

17時席入を予定していますが、日の入り時刻は概ね18時半ですので、席入りを18時に変更することを検討しています。いずれにしても、日の入りにあわせて刻一刻と表情を変える庭の風情を楽しみながらの席にしたいと考えています。

亭主の悲鳴「風炉の向きが逆さになってる💦」

Dokurakuan in Summer

Dokurakuan operates during hot summer.

In July, seats are still available on July 23, 25, 27, 30, 31. On 23 and 25, Tea Party starts at 11:00am and 2:00pm. On 27, 30 and 31, Party starts at 5:00pm, in addition to 11am and 2pm.

Also in August, many seats are available. Please check availability with our home page.

For more details, please contact info@dokurakuan.com

We look forward to seeing you soon, at Dokurakuan.

夏の獨楽庵

獨楽庵ホームページで7月、8月のスケジュールを更新しました。合わせて、茶会申し込みページも更新しました。

7月は、23日(火)、26日(金)、27日(土)、29日(月)、30日(火)、31日(水)に空席があります。ただし、26日、27日、29日、30日は「夕涼みの席」のみ空席があります。夕涼みの席は、【体験茶会】、【獨楽庵茶会】とも17時に席入りします。

8月は、まだまだ空席があります。詳しくは、ホームページ【メニュー】→【カレンダー】→【8月の予定】をご参照ください。

7月26日(金)〜8月6日(火)は『夕涼みの席』を開きます。陽が落ちかかった17時に席入りします。【獨楽庵茶会】では前半の懐石が終了する頃に陽が沈む風情を楽しむことができると思います。

奮ってご参加くださいませ。

建長寺

鎌倉・建長寺では開山・大覚禅師の命日に四ツ頭の茶会を開催している。四ツ頭茶会は南宋時代禅林で行われていた茶礼で、栄西禅師が禅とともに日本に伝えたと言われている。茶会当日は鎌倉に所縁のある茶道流儀が交代で釜を添えている。今年は、宗徧流の担当で神奈川支部が得月楼で、神奈川支部を除く関東地区が少林窟の薄茶席を担当する。少林窟席では、立場上、不肖私が席主を勤ることになっている。

あれこれと考えを巡らすと、建長寺は逸話の宝庫であることが知れる。建長寺、正式には巨福山建長興國禅寺は蘭渓道隆禅師を開山、執権北条時頼を開基として建長5年(1253年)創建された、臨済宗鎌倉五山第一位の名刹である。ご本尊は、地蔵菩薩。釈迦の入滅の56億7千万年後、世界が滅ぶ時に弥勒菩薩が降臨し救済されると言われている。弥勒菩薩が降臨するまでの間、世界を救済するのが地蔵菩薩である。また、布袋様は弥勒菩薩の生まれ変わりとされている。また、建長寺は日本最古の禅専門道場でもある。その修行の現場が、少林窟であるのだから、心を引き締めて席を運営しなければならない。
世界に『ZEN』を広めた釈宗演和尚は一般的には同じ鎌倉の円覚寺派の管長して知られるが、一時期建長寺派の管長も兼任なさっている。

一方、開基の五代執権・北条時頼は、我々能楽愛好者にとっては、「鉢木」として有名である。諸国行脚中の時頼は上野国佐野で雪に見舞われ、佐野源左衛門尉常世の家で一夜の宿を借りる。この物語は後日に譲るとして、宿を所望した旅の僧を時頼とは知らぬ常世は、丹精込めて育てた鉢植えの木を惜しげもなく炉端にくべ、僧に暖をとらせた。後日、鎌倉から檄が飛び、「いざ鎌倉」と常世は痩せ馬を伴って鎌倉にいち早く馳せ参じた。常世をみつけた時よりは、自分があの時の僧であることを名乗り、常世を褒め鉢の木の松、梅、桜にちなんだ所領を与えた・・・というのが能・鉢木の大雑把なストーリーである。また時頼には青砥橋の銭探し伝説もある。青砥橋は滑川にかかる橋の一つで、茶道宗徧流家元邸より徒歩2、3分のところにある。

特に建長寺に関わることではないが、獨楽庵亭主としては北鎌倉は獨楽庵が所在した地であることを忘れてはならない。北鎌倉から大船周辺はかつては玉縄と称され、いまも地名に玉縄が残っている。建長寺には玉縄桜があるとも聞く。江戸前期の玉縄藩主・松平正信公は日光東照宮とともに鶴ヶ丘八幡宮の修繕奉行も勤めている。

さらには、三門のたぬき和尚伝説・・・

これだけ話題があると、席主は助かりますなあ。

7月の獨楽庵

気象庁によると、関東は6月21日頃に梅雨に入ったようです。梅雨明けは連年並みの7月中旬との予報です。

夏の間、獨楽庵では8畳座敷の「楓の間」で茶会を開催します。梅雨は日本の庭園が最も美しい時期かもしれません。夏のひととき、獨楽庵で窓越しに庭を愛でながら一服いかがですか。獨楽庵茶会、桑都体験茶会ともまだ空席があります。早めにお申し込みください。

7月の空席
7月12日(金)午前、午後 7月16日(火)午前、午後 7月23日(火)午前、午後 7月26日(金)午前、午後、夕方 7月27日(土)午前、午後、夕方 7月29日(月)夕方 7月30日(火)夕方 7月31日(水) 午前、午後、夕方

7月26日からは通常の時間帯に加え、18時からの「夕ざりの会」を開催します。黄昏の獨楽庵、ライトアップされた獨楽庵を是非体験してください。

According to the Japan Meteorologic Agency (JMA), we are already in Rainy Season which is expected to finish mid July. During hot summer, we serve Tea in ‘Kaede’ room where we have air conditioning. Rainy season is the best for admiring Japanese garden. During this particular seaon, it should be a good idea to enjoy Tea in Dokurakuan with lovely Japanese garden.

Sheets are still available on July 12, 16, 23, 26, 27, 29, 30 and 31. From July 26, in addition to the regular time table, we open a special twilight session. We believe It will be a great experience to enjoy Tea and light-up garden.

亭主の醍醐味

関東では来週から梅雨入りと囁かれておりますが、すでに気温三十度を超す日も出てきています。暑い中、ご来庵下さったお客様との数寄談義は暑さも忘れます。もちろん、冷房の効いた部屋の中なのですが。

「獨楽庵茶会」と称して、ミニ茶事を続けています。一汁三菜で一献の後、席を小間に移動して濃茶、薄茶を差し上げています。小間には冷房がございませんので、酷暑日には濃茶、薄茶も広間でお出しすることになります。こういう時こそ、室礼に工夫が必要です。同じ部屋でも趣を変え、隠と陽を演出したいと思います。まだ試行錯誤が続きます。お客様にはご迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、獨楽庵運営知のためとご理解とご協力をあたらめてお願い申し上げます。

そうして、お客様をお見送りして、一座を思い出しながら庭を眺めて一息。これこそ亭主の醍醐味です。

9月のカレンダー公開

を公開しました。9月になると、夏の間小休止していた茶の湯の活動が活発になります。獨楽庵亭主(小坂宗優)も多分に漏れず、外部のお茶会に参加します。茶会開催日に余裕がなく、ご迷惑をおかけします。

9月15日(日)は、江戸川区立行船公園にある源心庵(げんしんあん)で開催される『月見の会』で薄茶席(月の間)を担当します。このお茶会は、他にも薄茶席(遠州流)、立礼席(表千家)、野立(会主)の3席が開かれ合計4席の茶会です。お茶をなさっている方も、初心者・未経験者のかたも楽しめる茶会です。お茶券(3,500円)、ご希望の方は獨楽庵までお申し出ください。

その他、9月7日(土)は東京九段・靖国神社にて茶道宗徧流家元献茶式に、9月29日(日)は新潟長岡市・曹源寺の茶会を訪ねます。

話ついでに、10月24日(木)は鎌倉・建長寺の四つ頭茶会ですが、今年は宗徧流が添え釜を担当します。私も、そのうち一席で席主を務めます。詳しくは、獨楽庵までお問い合わせください。

夏の獨楽庵茶会

連日最高気温が30度を超えるようになりました。獨楽庵の小間茶室は日本建築の定石どおり「夏を旨とし」極力陽がささないように建てられてはいるものの、外気温があがってしまっては手も足も出ません。古の茶人は、気温が上がる前にお茶事をしてしまおうと、朝会とか暁茶事で夏場もお茶を続けてきました。

獨楽庵でも朝会、暁に挑戦してみようと思っています。とは言え、いきなりではお客様にご迷惑は必至。幾度かの「実験」を経て、会員の皆様にご案内しようとおもいます。もうひとつ、「夜咄」。「夜咄」は本来冬の夜に行うものです。浅はかな私は茶事の生き字引に「何故、夏でも出来るのに夜咄は冬なんですか?冬じゃ寒いし」と尋ねたことがあります。生き字引は一言、「やってみりゃ分かる。夏の夜に灯りを焚いたら虫がきてしょうがないじゃろ」と。我々が生きる令和の世にはエアコンという文明の力がある。窓を閉めてやれば虫は来ないだろう。そこで思った。だったら、正午の茶事だってできるだろうと。

というわけで、夏の獨楽庵茶会は8畳広間「楓の間」を使います。今までも一汁三菜は楓でお出ししていましたが、暑さが厳しい期間は濃茶・薄茶も楓でお出しすることにします。これまで獨楽庵茶会では、懐石の部屋とお茶をお出しする部屋を替えていましたので、茶事でいう「初炭」は意味がないため省略していましたが、夏の間は懐石(初座)と同じ部屋で濃茶・薄茶(後座)をお出しするので、炭つぎ(炭点前)をします。典型的な流れは、
【懐石(一汁三菜)】→【初炭】→【菓子】→【中立】→【後座入り】となるでしょう。短時間とはいえ、外の腰掛けでお待ちいただく時間が発生します。ご了承くださいませ。

丼茶会

筒井紘一著『利休の懐石』を読んでいて、ハタと膝を打った。元々、利休が実践し、紹鴎も『門弟への法度』のなかで「会席は珍客たりとも一汁三菜を過ぎぬべからず」としているのに対し、今日の懐石は一汁五菜どころか、八寸も千鳥の盃もついてくる。この差はどこに起因しているのか・・・というのが最初の好奇心であった。それに対する答えは概ね本書から読み取ることができる。

それ以上に収穫だったのは、本書の最終章「小林逸翁の丼茶会」である。著者の筒井紘一先生は、この逸翁の試みを、「現代の茶事の在り方の指針ともなるべき懐石」として紹介している。正確には、「北摂丼会」というが、懐石は丼程度で済まし、茶の趣向を楽しもうというものである。常々、今日の懐石が冗長かつ華美であると感じていた身には一つの光明に思えたのである。丼会の当番が、自身の新席披露にあたった南喜三郎の“発奮“した茶会には、「丼会の精神に反する」と苦言を呈したという逸話が披露されているところから考えてもこの会の趣旨は、質実であることと言ってもいいだろう。さらに、あえて加えるなら「手作り」。

向付で一献。続いて、創意のこもった手作りの丼で小腹を満たし、残りの時間は茶を楽しもうという茶会。何品も腕によりをかける必要もなく、丼なら自作は用意であろう。これで、十分。いや、より侘びの本質に近づけるのではないかとさえ思う。

獨楽庵茶会

昨年のプレオープンから1年間、試行錯誤を続けようやく獨楽庵運営のペースが掴めてきました。

獨楽庵には4つの茶室があります。
① 獨楽庵 三畳台目向切右勝手 太柱
② 船越席 三畳台目左勝手、中柱・釣棚
③ 二畳 利休好み
④ 楓の間 八畳広間

前半は楓の間で一汁三菜のお食事を召し上がって頂き、後半は小間(獨楽庵または船越)に移動して濃茶、薄茶を差し上げています。亭主迎え付け、炭点前が省略されているため茶事とは言い難いので、「プチ茶事」などと称しています。このような茶席を『獨楽庵茶会』として毎月15〜20回開催しています。

獨楽庵友の会特別会員、正会員(A、B)の皆様は無料で参加して頂けます(ただし、お連れ様は3,000円頂戴いたします。賛助会員の皆様はお手元の「獨楽庵茶会茶券」をご利用になれます。茶券はお連れ様にお譲りすることも可能です。

6月は18回開催予定ですが、すでに予約されている日があります。空席があるのは、6月21日(金)、23日(日)、24日(月)、26日(水)、29日(土)です。いずれの日も、11時または14時をお選び頂けます。

予約はこちらからお願いします。