今日の獨楽庵は、11時より友の会の正会員様と3名のお連れ様をお迎えしました。軸は大徳寺・祥山和尚一行「破沙盆」。懐石はいつものとおり、一汁三菜の侘び仕立て。今日は、飯、汁(里芋入り)、向付(鯛の昆布締)、煮物椀(海老真薯)、焼物(鮭の西京漬け)、香の物、湯桶でした。菓子は、獨楽庵の定番、西八王子『旭苑』の「山茶花」。楓の間で懐石を差し上げた後、中立。
後座は、三畳台目の船越席にて。床に、宗徧流二世家元・山田宗引の竹二重伐に、白玉椿。釜は肩衝、葵紋。水壺は大胆な造形の志野。茶入は、鈍翁「大夫棗」。東海寺の沢庵和尚遺愛の松をもって渡辺喜三郎作。茶碗は、鷹司政通公の小ぶりの楽茶碗。手作りか。濃茶は宗徧流家元・幽々斎好み「九重の昔」。丸久小山園詰。替茶碗は伊羅保。薄茶盛は先日の建長寺でも使用した阿古陀。輪島・茶平一斎造。薄茶は、濃茶と同じく幽々斎好み「四方の昔」。丸久小山園詰。
獨楽庵茶会は、一般的な茶事と比べ、懐石をシンプルにし亭主向え付け、初炭・後炭を省略したコンパクトな構成とし、その分茶席での対話を充実しようと考えています。