桑心会別会

昨日(2月18日)は、書道史・書文化研究の第一人者・名児耶明先生をお招きしての講演会でした。桑心会のメンバーだけでなく、書道家、書道愛好家をはじめ日本文化に関心を持つ方々20名以上にご参加頂きました。

中国から伝来した文字(漢字)がどのような変遷をたどり我が国独自の文字である仮名にいたり、さらにそこにどの様に芸術性が込められてきたか。先生の優しさ柔らかさの中に秘めた情熱に参加者もお話に聞き入っていました。文字の散らし方、線の濃淡、空間の使い方・・・などなどは、日本の自然に影響を受けているという先生の説を、実際の書と自然の写真を比べて解説され、すっきりと腑に落ちました。

我々現代人はあまりに活字に慣れすぎ、手描き文字の芸術性について無関心であったことを痛感しました。茶室に掛けられているお軸を鑑賞する際にも、どうしても内容に関心が入ってしまい、書を芸術として鑑賞するという姿勢がありません。なんともったいないことか。

講演会後は、先生を囲んで点心と呈茶。この場でも話に花が咲きました。

獨楽庵では、これからもこのような意義のある講演会を続けていきたいと思います。お楽しみに。また、ご参加をお願いいたします。

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