雉も鳴かずば

写真の掛け物は、先日の『第一回倶楽茶会』で獨楽庵席をご担当頂いた、無持菴様の置き土産。奈良・興福寺から拝領した太柱を使って、この茶室「獨楽庵」を北鎌倉に建てた、武藤山治の直筆による画賛。

鐘紡の社長を勤めた後、政界に進出する側、時事新報社に加わり政界の闇を告発。それが遠因になってか、昭和9年3月9日 自宅前で暴漢に銃撃を受け翌日死去。前半の「雉も泣かずば・・・」はあまりに皮肉であるが、後半の意は、「正しいことをしているのだから何を恐るるべき」ということ。身の危険を感じながらも、不正を告発せずにはいられない武藤の矜持。

3月10日は、山治九十二回忌。

コメントを残す