今日は遠方からお二人のお客様をお招きしました。「珍客たりとも会席(懐石)は一汁三菜を超えるべからず」という紹鷗の言葉を盾に、今日も侘び仕立ての懐石。帆立貝柱と白魚の昆布締め、海老真薯、タラの幽庵焼き。菓子もいつもの通り、地元の旭苑製「山茶花」。
獨楽庵の太柱をお目当てにご来庵とのことで、茶席は獨楽庵で。茶入:鈍翁好大夫棗。品川東海寺、沢庵和尚遺愛の松をもって喜三郎に造らせたものの一つ。茶碗;愚朗井戸、立花大亀和尚銘「嵯峨」。替:楽山焼、空入。
自ら数寄の道に飛び込もうという正客につられて数寄話、というか落ちこぼれ茶人あるある話。お客様に恵まれ、今日もまた亭主冥利の一日。