獨楽庵茶会の時間変更

11月より、獨楽庵茶会は、午前と午後の2席で運営いたします。席入の時刻も幅をもたせることにしました。

午前の部は、正午の茶事に準じており11時から12時の間でご希望の席入時刻をお選び頂けます。午後の部は、15時から17時の間で席入時刻をお選び頂けます。この季節、午後の部は15時に席入されても、薄茶が済む頃には日も暮れて夜の露地を楽しむことができます。17時に席入されると、懐石が済む頃には陽も落ちて、手燭を携えて露地を進んで茶席に入ることになります。ライトを消し、蝋燭の灯りでの濃茶・薄茶はこの時期ならではの風情を味わうことができます。

お出ましお待ちしています。

炉開き

今日の獨楽庵は開炉準備のため閉館でした。明日は2組のお客様が来庵予定です。開炉とて特別な趣向はありませんが、ささやかでも開炉の喜びを表現できればと思っています。

明日の八王子は快晴、最低気温6度、最高気温15度の予報です。絶好の開炉日和ではないでしょうか。

炉開き〜歳暮〜正月・初釜と茶の湯界は賑わいの時期です。お誘い合わせのうえ、どうぞご来庵くださいませ。

風炉の名残

一年を通じて獨楽庵で席を開き、つくづく茶の湯は季節だなあと感じ入るようになりました。それまでは、「季節感の無い男」と嘯いていましたが、やはり季節の移り変わりに何かを感じるのは日本人のDNAなのかもしれません。それでも、「この季節には⚪︎⚪︎」というルールには深入りしないようにします。やはり、自分の感性に正直に。

というわけで、今年はとうとう中置きをしないで風炉の季節が終わりそうです。今週になってようやく最高気温が20度を下回る日が現れました。このような陽気になると、中置がしたくなりますが、もう今日は亥の日です。風炉を片付け、炉の準備をしようと思います。

厳しい残暑を共に凌いだ風炉を終うのは格別の感があります。思えば、風炉は「陽」という気がします。それが、段々と冬に向かうとともに「隠」に。夏の間の楽しかったこと(小学生か!)を風炉と一緒に箱にしまう。11月は大侘びとしてやつれた道具や思い出の道具を使いたい気持ちもよくわかるようになりました。