今日の獨楽庵 – 2024年12月18日

今日は、今年最後の『桑心会(そうしんかい)』が12名のメンバーを集めて開催されました。『桑心会』は江戸時代の茶人の書状を題材に、くずし字を読み解く勉強会です。今回は、伊達政宗の書状を題材にしました。

『桑心会』は、月一回(概ね第三水曜日)に開催されています。11時から1時間程度の勉強会。終了後は、参加者全員で点心。続いて、獨楽庵の席にて薄茶を召し上がって頂いています。

令和6年の開催日は、
1月15日(水)、2月19日(水)、3月19日(水)、4月16日(水)、5月21日(水)、6月25日(水)、7月16日(水)8月20日(水)、9月17日(水)、10月15日(水)、11月19日(水)、12月17日(水) *基本第三水曜日。6月のみ第4水曜日。

また、元五島美術館副館長、学芸部長で、書文化研究の第一人者でいらっしゃる、那児耶 明先生による別会も企画中です。

今日の獨楽庵 – 2024年12月16日

今日は正会員様とお連れ様2名。三名のお客様をお迎えしました。

寄付には、大石内蔵助の達磨(NHKの頒布品、印刷です)。初座の床には宗徧流八世・宗有宗匠による流祖像。わざわざ「外学宗有謄」と書いていますので、本歌がありそれを写されたものでしょう。義士茶会の名残で、赤穂浪士討入に深く関わった流祖・山田宗徧像を掛けましたが、そこから話は脱線の連続。

山田宗徧は、『茶道要録』、『茶道便蒙抄』という二冊の本を書き残しています。今でいえば、茶道テキストです。しかし、今日のテキストが点前の順序に重きを置いているのに対して、宗徧の著作は、そに裏側にある精神を説いているように思えます。その一つは、「合理性」。宗徧は「理」のないことは徹底的に排除しているように思えます。

今日、床に掛けた山田宗徧像。柔和なお顔をなされていますが、著作を読んだ後では、そんなはずはない!と思わずにはいられないのです。

今日の獨楽庵 – 2024年12月15日

遠方からのご来庵を含め三名のお客様をお迎えしました。

鯛昆布締め、海老真薯、鮭幽庵焼き。酒は栃木の松の寿特別純米と山形の秀鳳純米大吟醸。どちらも、純米、純米大吟醸らしく好み。

茶席では古唐津の水壺を志野に変更。この志野は時代も箱書もないが力強い造形が志野らしくお気に入り。何処の世界でも、その世界の真ん中を力強く駆け抜けるものに惹かれる。

茶事終了後、獨楽庵の貸切について打ち合わせ。参加者の心に残る茶会でありますよう、亭主も全力でサポートします。お使いいただける道具もあります。釜、炉縁、風炉先など、大きい、重い道具はお気軽にご活用ください。