初雪

八王子は昨年は2月5日に雪が降りました。今年は、2月2日。市内の各地で節分会が催されますが、雪の予報です。画像は、昨年2月5日の写真です。よく見ると白梅が咲いています。今年はいつ咲くのでしょうか。蕾はかなりおきくなっています。

2月2日の雪がそうなのかどうかは分かりませんが、『初雪』という有名な小唄があります。

「初雪にふりこめられて向島 二人が仲に置き炬燵 酒の機嫌の爪弾きは 好いた同士のさし向かい 嘘が浮世か浮世が実か 誠くらべの胸と胸」

何かの用事で隅田川を渡って向島に行ったところで雪に降られたようです。それは、どうやら偶然を装った逢瀬だったようです。「向島に行ったらさあ、雪に降られちゃって参ったよ」なんて家人には言い訳するのでしょうか。ともかく、四畳半に潜り込んで炬燵を挟んでさしつさされつ。いい調子になったところで女が三味線を弾き、小唄を唄っているようです。小唄だと分かるのは、「爪弾き」と言っているからです。こんな時の男と女の会話は、冗談なのか、真面目で言っているのか。どちらでもあって、どちらでもない。互いの胸のうちを探りつつ。そんな感じでしょう。

雪の便りを聞くと、唄いたくなる小唄です。

獨楽庵亭主は、小唄を嗜んでおります(小唄松峰派・松峰照正、準師範)。
小唄のことは、『亭主のひとりごと』でつぶやいております。

ある日の獨楽庵 – 小唄稽古(三味線)

獨楽庵では月2回(基本第二、第四木曜日)に小唄松峰派家元 松峰照師匠に出稽古にいらして頂いています。「小唄の稽古」と切り出すと「いやあ、俺(わたし)は音痴だから・・・」と逃げ出す方が少なくないのですが、でしたら三味線は如何でしょう。小唄の三味線は、唯一撥を使わず指で弾きます(爪弾き)。綺麗な音を出すのは難しですが、とりあえず音は出せますので、三味線を抱えたその日から曲を稽古することができます。

稽古はこんな感じです。興味のある方は、ぜひ見学にいらしてください。

今日の獨楽庵 – 2024年12月19日

今年も余すところ2週間を切りました。今日は、小唄松峰派家元・松峰照師匠の稽古納めです。相弟子の稽古する『今年やなんだか』を聴きながら一足早く正月気分。こういう時間こそ、小唄の醍醐味。

”今年や何だか面白い しかも二日の初夢に 宝入船客7人
手を打ちや福がよる こいつアまた妙だ妙だ妙でんす
上には鶴が舞い遊び 下には亀が波の上 黄金の花が 咲いたかえ
咲きやした ええ見事じゃえ”

勝手なイメージですが、元旦のお屠蘇気分で寝入ったさきの初夢。目出度尽くしで良い年になりそうな予感満載(笑)来年こそ、こんな初夢を見たいものです。