今日の獨楽庵|2025年11月3日

今日は、2名のお客様を迎ての獨楽庵茶会(茶事)でした。お一人は、獨楽庵友の会正会員で行事にも積極的に参加頂いている“常連“さん。お連れ様を“和の世界“に引き摺り込もうと画策されている様子が、逞しくも微笑ましく、獨楽庵としましても“全面支援“でございます。

「和の世界」と申しましたが、実際は少し違うようです。自民党総裁選で高市候補(当時)が「背骨を入れる」と表現されましたが、それに近い印象です。日本男児たるもの、背骨をビシッと入れて・・・」 この感覚、わかります。私も、お茶を習い始めたのは「背骨」が欲しかったからなのです。その「背骨」、具体的に話すとかなりの言語能力を必要とされます。「背骨」はあるときは、「マナー」、「作法」だったりします。また、あるときは「信仰」であったりします。

しかもこの「背骨」、通そうと思っても簡単には通してくれません。そもそも、何が背骨になるのかもわかりません。それでも、「茶道」をしていると、背骨ができてきます。獨楽庵は、「茶道」をベースにして、「背骨」を作る場でありたいと思っています。

獨楽庵の庭に「茶の木」があるのを初めて知りました。今日のお客様が教えてくださいました。

ちなみに、茶の木の学名は、カメリア・シネンシス。カメリアとは「ツバキ」です。日本で茶花に使われる「椿」は、カメリア・ジャポニカと分類されています。「シネンシス」とは「中国の」という意味。「ジャポニカ」は「日本の」という意味です。

これからのシーズン、「中国のカメリア(椿)」を喫する部屋(茶室)には、「日本のカメリア(椿)」が掛けられます。

今日の獨楽庵|2025年11月2日

今日は獨楽庵を休館にして、茶道宗徧流三河支部創立30周年記念 献茶式・茶会に出席してきました。昨日は、地元福祉施設の秋祭りで鱒の炭火焼きのボランティアをしていましたので、前日入りができず、早朝5時に家を出て新幹線の三河安城駅に向かいました。

そこで、前日入りの方々と合流し、タクシーで会場の本証寺に向かいました。本証寺は、親鸞上人も立ち寄ったことがあるという真宗大谷派の名刹です。三河の地は、真宗王国として知られその経緯などをご住職から詳しく伺うことができました。

献茶では奉仕者の孫三人娘がお供えを担当しました。濃茶席では、支部所縁の道具も使われ、歴史と継承を感じる席でした。薄茶席は、支部の若手の席。支部の先生方の持ち寄りの道具で支部の結束を表現されていました。

翻って獨楽庵。明日からは茶事が三日続きます。来週の日曜日(9日)は、11月の月釜です。

第三回倶楽茶会

すでに何度かお伝えしたとおり、12月21日(日)第三回倶楽茶会を開催します。太柱の三畳台目「獨楽庵」を使った薄茶席は、第一回と同じく、小田原松永記念館や甘柑荘などで活躍中の無持菴・小張あゆみ氏に担当して頂きます。獨楽庵からどのような魅力を引き出すのか。お楽しみに。

広間での濃茶席は、獨楽庵・小坂宗優が担当します。宗徧流の12月といえば「赤穂浪士討ち入り」。宗徧流の強者は席を「討ち入り」で埋めつくしますが、私は「討ち入り」にちなんだ道具が不如意でありますので、お話の切っ掛けになればと趣向を考えております。討ち入りは倶楽茶会の一週間前ですが、そこはお許しくださいませ。

ひととき師走の喧騒を離れ、一年を振り返る時間を。

◼️◼️第三回倶楽茶会◼️◼️
日時 令和7年12月21日(日) 一席目午前10時予定
会場 桑都茶苑・獨楽庵
    〒192-0063 八王子市元横山町1-15-9
    【濃茶席】楓の間 獨楽庵・小坂宗優
    【薄茶席】獨楽庵 無持菴・小張あゆみ氏
会費 6,000円

詳細、お申し込みは専用ページをご覧ください。

長時間お待たせしてしまった前回の反省を元に、受付時間を指定してお申し込みいただくように変更しました。