会員交流の日

『獨楽庵茶会』では、初対面の方と相席することなく、気軽に茶の湯を楽しんでいただこうと、「一席一組、一組三名様までを原則として開催してまいりました。

一方で、「連れ客を探すのが大変」、「でも、一客は抵抗がある」、「初対面の客同士の交流を楽しみたい」という声も聞いています。それらのお声に応えるため、現在2つの企画を進めています。

一つ目は、いわゆる「大寄せ茶会」。獨楽庵には一度に十名を超えるお客様をお迎えする茶室がありませんので、一席五名様程度の「小寄せ」茶会になると思います。当日は、一緒に席入される方との一期一会をお楽しみください。濃茶席、薄茶席各一席を設ける予定です。

もうひとつは、『獨楽庵茶会 会委員交流の日』です。一席一組の『獨楽庵茶会』もこの日は会員様がお一人でお申し込み頂き、(初対面の)会員同士の交流をお楽しみ頂きます。形式は通常の『獨楽庵茶会』と同じく、素飯の後、中立(あるいは席を変え)濃茶、薄茶を差し上げます。

「小寄せ茶会」、「会員交流の日」とも詳細が決まりしだいご案内いたします。

「お茶」とは何か

獨楽庵は誰がどう見ても、「お茶」の場です。全てが「お茶」ために設えられていると言っても過言ではありません。ここで「お茶」と鉤括弧で括っているのには訳があります。お茶といっても緑茶、紅茶、烏龍茶といった飲むお茶のことを言っているのではなく、着物を着て、和室に正座して、小難しい話をしながら飲む。あの行為全般を指しているのです。

不思議なもので、その行為を言葉で表すと「茶道」であったり、「茶の湯」であったり。あるいは「茶」という言葉は使わず「数寄」と言ったりもします。同じものを見ていても、それぞれ違う見方をしているようです。おそらく、それら全てを包括しているのが「お茶」という言葉なのではないでしょうか。「お茶」をしています。と言うと、言った本人的には「茶道」であるかもしれませんし、「数寄」であるかもしれません。それでも、それを聞いたに相手は、「ああ、この人はお茶をしている人なんだな」ということが伝わります。

それではその時の「お茶」とはいったいどういう意味なのだろうか。ここを考えることが、「お茶」の魅力を発信するために不可欠ではないのかと思うのです。

桑美会

江戸時代の茶人の書状を読み解く勉強会『桑心会』で講師を勤めていただいている古美術商・藤本洋子さんによる古書画展です。江戸時代の書状を中心に、茶道具の展示会を行います。

日時
10月2日(水) 12時〜17時
10月3日(木) 10時〜17時
10月4日(金) 10時〜16時

会場 桑都茶寮『獨楽庵』 楓の間
   東京都八王子市元横山町1-14-9

観覧無料。予約も必要ありません。会期中、獨楽庵で呈茶席を設けます。