寺子屋食堂はじめます

こども食堂+寺子屋=寺子屋食堂

獨楽庵の『寺子屋食堂』は、ただの子ども食堂ではありません。食事をしながら、日本の伝統文化、作法、所作を身につけることを目的としています。

伝統文化の喪失が指摘される現代。茶道も例外ではありません。獨楽庵では、日本の伝統文化を伝えるにはまず食礼からと考え、こども食堂として食事と提供するのと同時に、作法や所作を身につけてもらおうと考えています。食事の後は、茶道の稽古もしたいと考えています。短時間、月一回ですからどこま身につけることができるか未知数ですが、まずは静かに座って薄茶を飲むことから始めしょうと思います。

当面月一回の開催を考えています。毎月第2土曜日は、昼間は月釜を開催していますが、午後4時からは『寺子屋食堂』を開始します。初回は6月14日(土)です。

《当日の流れ(例)》
 午後4時 集合 挨拶、自己紹介
      身体と心を整える体操、瞑想・深呼吸
      食事 (献立例:ご飯、味噌汁、焼魚、煮物、漬物)
      茶道稽古
 午後6時 終了解散 挨拶、感想

詳しくは、専用ページにて。ご意見、アイデア等ございましたら是非お聞かせください。


      

「月釜」はじめます

毎月、定期的に開催される茶会です。「友の会」会員向けの「獨楽庵茶会」と異なりどなたでも気軽に参加することができます。

獨楽庵の庭を眺めながら、ひととき静寂の時間を味わってみませんか。季節の和菓子に続いて抹茶(薄茶)を差し上げます。所用時間約40分。

◼️ 令和7年度 開催日(第二土曜日)
5月10日、6月14日、7月12日、8月9日、9月13日、10月11日、11月9日(*)、12月13日
(*)11月のみ、第二日曜日(11月9日)に開催します。

◼️ 時間 ①11:00、②12:30、③14:00 の一日三席

◼️お申し込み ホームページよりご予約と事前オンライン決済をお願いします。

◼️ 会費 1,000円

詳細はこちらから

初風炉へ

炉の名残の四月。第二回倶楽茶会と称して、茶飯釜の茶事を続けてきました。それも明日が千秋楽。獨楽庵ではゴールデンウイーク中に、炉を閉じ風炉の準備を進めます。ゴールデンウイーク明けには、初風炉の趣向でお客様をお迎えします。

小間は、久しぶりぶりに「船越席」を使おうと思います。同じ三畳台目でも開放的な「獨楽庵」に対し、「閉鎖的」とでも言うべきなのか船越席。獨楽庵が庭に向けて障子であること、極太の床柱も向板の効果か威圧的ではなく、ただただ存在感を示している。右勝手であることも開放的な空気を醸成していると思う。一方の、船越。三畳台目、中柱・釣棚。席入りは潜から。北側にあることから日差しも限られている。

獨楽庵を「数寄」の席とすれば、船越は「求道」の席と言えるかもしれない。船越の作りは、全てにおいて「標準的」。すなわち、稽古の成果が即座に反映される席である。腰掛に座して亭主の迎付を待ち、蹲を使って潜(くぐり:宗徧流では、「躙口」のことを「潜」と称します)から席入。席入すると正面に床が。炉も標準的な出炉。中柱に釣棚。全てが稽古の想定通り。それ故に、この席は茶道の「求道」的な面が強調されるのかもしれない。

初風炉に際して、船越席に戻り、「道」としての茶の湯を再確認してみようと思う。