三畳半茶室「獨楽庵」の五徳をあげ、釣り釜を設えました。障子越しの陽のなか、ゆらめく釜と湯気。春うららの風情で炉の名残を楽しんでいます。
「獨楽庵茶会」「桑都体験茶会」ともゴールデンウイーク明けの5月6日(月)まで開催しています。その後、畳を替え、いよいよ初風炉を迎えます。炉の名残の席、残り少なくなっております。お申し込みはお早めに。
三畳半茶室「獨楽庵」の五徳をあげ、釣り釜を設えました。障子越しの陽のなか、ゆらめく釜と湯気。春うららの風情で炉の名残を楽しんでいます。
「獨楽庵茶会」「桑都体験茶会」ともゴールデンウイーク明けの5月6日(月)まで開催しています。その後、畳を替え、いよいよ初風炉を迎えます。炉の名残の席、残り少なくなっております。お申し込みはお早めに。
濃茶には「◯◯の昔」という銘が多い。一方、薄茶には「◯◯の白」が多い。
これには諸説あるようですが、私が教わったのは
薄茶用の茶葉は、立春から数えて九十九日目に摘むのが慣わし。漢字の「百」から一を取ると「白」という時になるので、「百引く一は九十九」というということで「◯◯の白」という銘がつけられるということらしい。
一般の茶に関しては「夏も近づく八十八夜・・・」と歌われるように、立春から数えて八十八日めに摘むのか慣わし。つまり、薄茶用の茶葉は、緑茶よりも十日遅く摘まれるということである。これには、茶木の新芽に覆いをして茶の旨みをしっかり茶葉に封じ込めるという行程が影響しているのかもしれない。
一方、濃茶には「◯◯の昔」。「昔」という感じを分解すると「十」「十」「日」となる。だから「昔」=「二十二日」なのであるが、濃茶は八十八夜から二十日目に摘むのが慣わしということらしい。
八十八夜から十一日遅れて薄茶、二十日遅れて濃茶が摘まれるということになる。
ちなみに、今年の八十八夜は5月2日。「白」は5月13日、「昔」は5月22日ということになる。さて、実際はどうなのだろう。
獨楽庵では、文化講座の第一弾として「小唄教室」の開講を進めています。その一環として、下記の日程で『無料 体験会』を開催します。ご指導は、小唄松峰派家元 二代松峰照師です。
巷には「祇園小唄」や「お座敷小唄」など「◯◯小唄」という楽曲が数多くあり「小唄」という言葉を耳にする機会は多い一方、「小唄とは?」と尋ねられると答えに窮するという不思議な邦楽ジャンルです。
獨楽庵が提供するのは、いわゆる「江戸小唄」というジャンルで、いわゆる「◯◯小唄」とは異なります。江戸時代の末期に誕生して以来、江戸・東京を中心に発展してきた一曲2-4分という唄と三味線による小曲です。粋で洒脱で、見栄っ張りという江戸っ子の気性を盛り込んだ歌詞と、撥を使わない「爪弾き」による渋い音色の三味線が特徴です。
清元、新内は言うにおよばず、長唄やはては都々逸まで邦楽古典のエッセンスを受け継いだ小唄は、邦楽の入り口としても最適です。かつては、四畳半の音曲と称され、愛好者が集まった宴席で馴染みの芸妓の三味線で互いの唄を楽しんだものですが、現代では舞台で披露する機会も多々あり、小唄人口は実は女性が過半数を占めています。
小唄松峰派は、昭和40年代に創立した小唄界では最も若い流派の一つです。新曲を得意とし、200曲以上のオリジナル曲があります。中には、他の流派の方にも唄われる、シン(新)古典といわれる曲も数多くあります。昭和にできた小唄らしく、歌詞は現代人でも分かりやすく共感できるものです。
松峰照師の教室では、松峰オリジナル小唄の他、希望者には古典小唄の指導もあります。
百聞は一見にしかず。まずは、無料体験稽古を受けてみませんか。稽古は一回30分程度。マンツーマンです。お申し込みはこちらからどうぞ。
6月以降、獨楽庵にて、『松峰照八王子稽古所』として開講予定です。希望者は三味線の稽古もあります。
◆◆◆ 小唄教室 無料体験会 ◆◆◆
日時 5月9日(木)、23日(木) 午前11:00〜午後4時
場所 桑都茶寮「獨楽庵」 八王子市元横山町1-14-9
費用 無料
稽古曲 『垣越しに』 1分弱の小曲ですが、小唄の魅力がたっぷり詰まっています。
【「垣越しに』の歌詞】
垣越に届くからとて 手出しはすまい こちら向いてもよその花
お申し込みはこちらから
【ひとこと】
唄と聞くと「自分は音痴だから・・・」と尻込みする方がいらっしゃいます。音痴と思っているのは、楽曲と自分の声とのキーがあっていないことが原因です。キーさ合っていれば、誰でも楽しく歌えるのです。洋楽では、まず楽曲のキーが決められ歌い手はそのキーで歌うことを強いられます。キーが合わなければ歌いづらいのは当然です。邦楽は洋楽とは異なり、曲のキーは決められていません。歌い手のキーに三味線を合わせます。ですから、「音痴」は発生しないのです。