今日の獨楽庵|2025年9月26日

本日は、獨楽庵をお休みにして、神奈川県戦没者慰霊堂に伺いました。10月19日(日)に催される、戦没者慰霊茶会で添え釜の席主を勤めるため、会場の下見に。この慰霊堂は、太平洋戦争だけでなく、明治以降に戦争で亡くなった方々を慰霊する場所です。毎年、春と秋に慰霊茶会が開催され、毎回各流派の家元をはじめとする重鎮が献茶を奉納されています。今回は、宗徧流のお家元が献茶をなさいます。その流れで、不肖私も茶席を担当させて頂いております。

会場を下見しまいしたが、慰霊堂は本来茶会用にはできておりませんので、茶席と水屋は屏風で仕切り、洗い物は屋外とのことでした。晴天であれば何ら問題はなにのですが、私は自他ともに認める「雨男」です。どうなることやら。当日は雨だけは降らないことをお祈りするばかりです。

今日の獨楽庵|2025年9月25日

今日は海外からのお客様をお迎えしました。三十年来の親友でありビジネスパートナーの長男夫妻。去る6月に結婚した新婚ホヤホヤのカップルです。大学生の頃、京都に短期留学した経験がある長男は大の日本通。新婚旅行に、日本を選択してくれました。実は、今年の六月の結婚式に私も参列していたのです。新郎のことは、生まれた時から知っているので、甥っ子のようなものです。

外国人であっても、普段のスタイルを崩さないのが獨楽庵流。この日も、一汁三菜の懐石による獨楽庵茶会の形式でおもてなししました。懐石はサロンで。後座は三畳台目の船越で薄茶二服。後座の床には、ちょっと悪戯心も込めて、大徳寺・祥山和尚の一行「破沙盆」。ライトを消した薄暗い茶室で蝋燭の灯りに浮かび上がる力強い文字。直感で何かを感じ取って貰えたようです。

今日の獨楽庵|2025年9月24日

今日の稽古から、小間に移りました。日中の最高気温が25度との予報でしたので、思い切って空調のない小間にしましたが、思いの外快適でした。日本家屋は、軒を深く、茶室は北向きを良しとする先人の知恵のお陰で、快適に過ごすことができました。灰を多めにし、炭を少なめにすることで風炉からの発熱も最小限に。

これからは、予想最高気温が30度超えは考えますが、獨楽庵茶会の後座は小間席に移動しようと思います。初座、後座で茶室を替える。獨楽庵スタイルの復活です。

10月の月釜も余程の異常気象でない限り、小間席で開催しようと思います。