今日の獨楽庵はお客様もなく、ゆっくりと先日の東京茶道会で使った道具の後片付けをすることができました。一部の道具は、明日の桑心会の呈茶席でも使います。「跡目」の趣向ですね。
明日は、江戸時代茶人の書状を題材に、古文書を読み解く勉強会「桑心会」です。回を追うごとに参加者も増え、賑やかに和やかに楽しんでいます。
桑心会では、書状(手紙)を題材にしていますが、“スピンアウト“として、山田宗徧が書き残した「茶道便蒙抄」を読み込む会も検討しています。山田宗徧は、玄白宗旦の最後の弟子です。その宗徧は自身が書き表した「茶道便蒙抄」を前にして、「宗旦翁から習ったことと一字一句違わない」と自負しています。宗旦時代の茶の湯の考え方に迫る価値ある書物だと思います。私が、宗徧流を嗜んでいることを抜きにしてもです。
現代の茶道として教わったこととは切り離して、江戸初期の茶道を覗き見る感じで読み進められればと考えています。