自在

炉に釜を釣る際に二つの方法があります。一つは鎖。もう一つは、竹の「自在」を使う方法です。竹の自在は宗徧好みですが、使用に際しては条件があります。

宗徧流流祖・山田宗徧が著した茶道指南書『茶道便蒙抄(さどうべんもうしょう)』によれば、まず年齢は50歳以上。主たる師の許しを得て使う。と、あります。また、中柱がある茶室では使用ないという条件があります。

獨楽庵は、太柱が目を引きますが、この柱は床柱であって中柱ではありません。条件クリア。私は現在63歳ですので、年齢制限もクリア。後は、師匠。いまの師匠は家元ですので、家元に願ってお許しを頂かなければなりません。☜ここが一番の難関か。

来月の稽古に実物を持参して、極めて頂いた上でお許しを頂こうと思います。

今秋、もし自在が掛かっていなかれば、家元から「まだ早い」と諭されたとご理解ください。

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