八王子は昨年は2月5日に雪が降りました。今年は、2月2日。市内の各地で節分会が催されますが、雪の予報です。画像は、昨年2月5日の写真です。よく見ると白梅が咲いています。今年はいつ咲くのでしょうか。蕾はかなりおきくなっています。
2月2日の雪がそうなのかどうかは分かりませんが、『初雪』という有名な小唄があります。
「初雪にふりこめられて向島 二人が仲に置き炬燵 酒の機嫌の爪弾きは 好いた同士のさし向かい 嘘が浮世か浮世が実か 誠くらべの胸と胸」
何かの用事で隅田川を渡って向島に行ったところで雪に降られたようです。それは、どうやら偶然を装った逢瀬だったようです。「向島に行ったらさあ、雪に降られちゃって参ったよ」なんて家人には言い訳するのでしょうか。ともかく、四畳半に潜り込んで炬燵を挟んでさしつさされつ。いい調子になったところで女が三味線を弾き、小唄を唄っているようです。小唄だと分かるのは、「爪弾き」と言っているからです。こんな時の男と女の会話は、冗談なのか、真面目で言っているのか。どちらでもあって、どちらでもない。互いの胸のうちを探りつつ。そんな感じでしょう。
雪の便りを聞くと、唄いたくなる小唄です。
獨楽庵亭主は、小唄を嗜んでおります(小唄松峰派・松峰照正、準師範)。
小唄のことは、『亭主のひとりごと』でつぶやいております。