今日は海外からのお客様をお迎えしました。三十年来の親友でありビジネスパートナーの長男夫妻。去る6月に結婚した新婚ホヤホヤのカップルです。大学生の頃、京都に短期留学した経験がある長男は大の日本通。新婚旅行に、日本を選択してくれました。実は、今年の六月の結婚式に私も参列していたのです。新郎のことは、生まれた時から知っているので、甥っ子のようなものです。
外国人であっても、普段のスタイルを崩さないのが獨楽庵流。この日も、一汁三菜の懐石による獨楽庵茶会の形式でおもてなししました。懐石はサロンで。後座は三畳台目の船越で薄茶二服。後座の床には、ちょっと悪戯心も込めて、大徳寺・祥山和尚の一行「破沙盆」。ライトを消した薄暗い茶室で蝋燭の灯りに浮かび上がる力強い文字。直感で何かを感じ取って貰えたようです。